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ラボグロウンダイヤモンド

HPHT法のラボグロウンダイヤモンドとは

HPHT法とは、high-pressure high-temperatureの頭文字を取ったもので、日本語では高温高圧法と呼ばれます。このダイヤモンド成長プロセスは、炭素に極端な高温と圧力を与え、天然ダイヤモンドが形成される地球深部の環境を再現し、ダイヤモンドを成長させるものです。

ダイヤモンドの種結晶をプレス装置内に入れ、金属溶媒と炭素原料と一緒に加圧、圧力は5,500気圧ほど、温度は1400度前後まで上がります。

溶解した金属が原料の炭素を溶解し、種結晶がダイヤモンドとして成長していきます。

プレス装置はアンビルシリンダ型、トロイダル型、マルチアンビル型などがありますが、現在ではマルチアンビル型が一般的です。

天然ダイヤモンド結晶は八面体で生成する傾向がありますが、HPHTラボグロウンダイヤモンド結晶はキューブ状8面体という特殊な形状になります。天然ダイヤモンドとHPHTラボグロウンダイヤモンドの成長の軌跡が異なるため、内部の成長パターンも大きく異なります。これらの成長パターンは、ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドを区別する信頼できる方法の一つとされています。

無色のHPHT合成石を製造することは、かつて課題とされていました。窒素は、ダイヤモンドを黄色に変えてしまうため、成長環境から取り除く必要がありました。さらに、高純度で無色のダイヤモンドを製造するには、長い成長時間を必要とし、成長環境における温度と圧力をさらに制御する必要がありました。しかし、最近の技術の進歩により、ラボは10カラット以上のダイヤモンドにファセット加工することができる無色の結晶を生成することが可能になっています。

成長過程でホウ素を追加することで、ブルーダイヤモンドを成長させることも可能です。