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ラボグロウンダイヤモンド

合成(ラボ・グロウン)ダイヤモンド ❘ アトリエトントン

合成(ラボ・グロウン)ダイヤモンド

 

合成ダイヤモンド – Laboratory grown Diamond

ラボラトリー・グロウン・ダイヤモンドとは、天然と同じ化学組成と結晶構造を持つ人工(合成)ダイヤモンドのこと。

天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの比較

化学組成:C(天然・合成どちらも)
結晶構造:等軸晶系(天然・合成どちらも)
モース硬度:10(天然・合成どちらも)
屈折率:2.42(天然・合成どちらも)
比重:3.52(天然・合成どちらも)
分散:0.044(天然・合成どちらも)

天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドとは科学的、光学的、物理的には同じですが、生成過程は異なります。天然ダイヤモンドは十数億年または約30億年前にできたもの考えられ、長い時間かかって自然環境下で結晶成長しました。合成ダイヤモンドは、製造工場で数週間で結晶成長させた合成ダイヤモンドです。

カラーレスの天然と合成ダイヤモンド

2018年末の情報では、カラーレスのⅠ型合成ダイヤモンドは流通していないといわれます。最近話題のCVD製造の“ラボ・グロウン”ダイヤモンドは、Ⅱa型(TYPE Ⅱa)が製造されます。ダイヤモンドは紫外線透過率により、窒素(チッソ:N)を含むⅠ型(TYPE Ⅰ)と、窒素を含まないⅡ型(TYPE Ⅱ)へと分類されます。

Ⅰ型(TypeⅠ)

Ⅱ型(TypeⅡ)

 

ダイヤモンドの詳しいタイプ分類は、ダイヤモンドの色の原因とタイプ分類のページをご覧ください。

天然ダイヤモンドの産出量のうち、約97~98%程度が窒素原子を含むⅠ型(TYPE Ⅰ)といわれます。 現在主流の合成ダイヤモンド製造方法(CVDとHPHT)では、カラーレスの場合どちらもⅡ型(TYPE Ⅱ)となり、Ⅰ型であれば2018年の情報では合成ではないと考えられます。
*ダイヤモンドの窒素含有率によるⅠ型・Ⅱ型のTYPE判別は、設備の整った宝石鑑別機関では簡単に検査可能です。

交差偏光下による干渉像

CVD合成のダイヤモンドでは、2枚の偏光版(偏光フィルター)を使用した交差偏光下の観察で歪複屈折が確認できる可能性が高いです。

CVD合成ダイヤモンドの干渉像

天然ダイヤモンド

天然のⅡ型には通称“タタミマット”模様が見える場合があるので見間違いに注意が必要です。

インクルージョンの違い

HPHT合成のダイヤモンドは、溶媒中の金属インクルージョンによってダイヤモンドが協力な磁石にくっつくこともあります。天然のダイヤモンドが磁石にくっつくことはありません。CVD合成ダイヤモンドでは、天然とは違う感じのグラファイトによる黒色インクルージョン(針状や筋状)を確認できる場合があります。

長波紫外線による強い蛍光反応

紫外線によるダイヤモンドの蛍光性(Fluorecence)も天然と人口の判断に役立ちます。現在生産される人工ダイヤモンドは長波紫外線(365nm:ナノメーター)で蛍光反応を示さない(None)個体がほとんどといわれます。もし、お持ちのダイヤモンド(カラーレスのみ)が中程度から強い蛍光性を示せば天然ダイヤモンドと判断できそうです。
*カラーレスの天然ダイヤモンドの約80%は蛍光反応を示さないのでご注意ください。

グレーディングレポート

購入するダイヤモンドが、自然界で成長したナチュラル(天然)のダイヤモンドか?、または実験室で成長した合成(または人工)ダイヤモンドなのかが気になるところです。
ご安心ください。G.I.A.やI.G.I.、HRD、CGL、AGTといった信頼のある宝石鑑定機関で検査されて、ダイヤモンド・グレーディング・レポートのあるダイヤモンドは天然ダイヤモンドです。
人工(Laboratory grown:ラボラトリー・グロウン)ダイヤモンドには、天然とは異なる専用のグレーディングレポートが発行されます。

上記は2018年末時点の内容です。技術の進歩により鑑別の困難な人工ダイヤモンドが生産され流通する可能性があります。また、アトリエトントンに電話やメールで問い合わせや質問をいただいても、天然と合成の判断や回答はできません。ご了承ください。