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ラボグロウンダイヤが老舗の救世主に?「ENEY」予想以上の反響のワケ

ライフスタイル 2022/06/07 14:00 ラボグロウンダイヤが老舗の救世主に?「ENEY」予想以上の反響のワケ シトウレイ , OFFICIAL COLUMNIST シトウレイの気になる人に会いに行く! 「ラボグロウンダイヤモンド」を使用したENEYのジュエリー 銀座の老舗百貨店「松屋」に、あるジュエリーブランドが新たな風を吹き込んでいる。サステナブルな石としても注目される「ラボグロウンダイヤモンド」を使用したブランド「ENEY(エネイ)」だ。 コロナ禍で伸び悩む松屋の新規事業として、2021年8月にスタートした同ブランドの魅力は、2万円からという手に取りやすい価格と、気軽に身につけられる多様なデザインである。 そんなENEYの世界観を、ブランディングディレクターとして立ち上げ時から支えているのが「Celvoke」元ディレクターの田上陽子。ナチュラルビューティー業界で多くの支持を集めてきた田上と、老舗百貨店がタッグを組んだ注目ブランドの戦略とは。シトウレイがインタビューする。 (左から)シトウレイ、「ENEY」ブランディングディレクターの田上陽子 ラボグロウンダイヤモンドとは? シトウ:そもそもラボグロウンダイヤモンドって? 天然ダイヤとどう違うか聞かせてもらってもいい? 田上:天然ダイヤは、地底で炭素が数千年から数億年かけて結晶化したものですよね。一方ラボグロウンダイヤモンドは、地底で炭素が結晶化する環境をラボ内に作って育てた合成ダイヤモンドです。欧米では3〜4年前から急速に市場を拡大しています。 合成とはいえ、いわゆる模造石・類似石とはまったく異なります。ダイヤを育てていくので、ふたつとして同じものはできません。アメリカでは、連邦取引委員会によって「ダイヤモンドである」と認められています。 また、天然資源を枯渇させるものではないので、サステナブルな石として海外のセレブリティの間で注目を集めています。ダイヤモンドの採掘現場では、様々な課題も残っていると言われています。ですので、私も「サステナブルな石」というところにとても共感しました。 シトウ:お値段的にも違うの? 田上:全然違います。天然ダイヤの半分ぐらいの価格で買える点も魅力ですね。 合成ダイヤのネガティブイメージを変える シトウ:ENEYは2021年8月にスタートして、日本でも少しずつラボグロウンダイヤモンドが浸透してきました。まさにゲームチェンジャーじゃないかなと。 「松屋」さんという銀座の老舗百貨店が立ち上げたブランドだという安心感があるからこそ、合成ダイヤにつきまとう”偽物?”というネガティブイメージを払拭できたのかなって。なぜ百貨店でやろうと思ったのですか。 田上:島田さん補足お願いしてもいいですか? 島田成一郎(松屋銀座 スタートアップ事業課長):僕が今の時代の消費者に受け入れられる、新規性のあるブランドを立ち上げたくて。元々売り場を担当していて、コロナ禍で客足が減少するのを目の当たりにしていたので、「現場ではこんなことが起きている、今までと同じことをやっていては生き残れない。だからやらせてください」って上に訴えたんです。 時間はちょっとかかりましたけど、「その熱意があるならやりなさい」といってもらえて。 田上:エナジーがありますよね! 島田さんは大学の先輩で、私がフリーになったのを聞きつけて、声をかけてくれたんです。 あえて攻める「ENEY」のデザイン シトウ:ENEYってどんなブランドなの? 田上:ENEYのコンセプトは「様々なエナジーを循環させる」です。「ENEY」という名前も、「any」と「energy」の造語なんです。例えば島田さんの熱い思いや、地球のエナジーへの感謝の気持ち、石を持つことでお客さまが感じるエナジーなど、いろんな「エナジー」がENEYをとりまいているイメージです。 私自身、コロナ禍でライフスタイルやウェルネスに関心が向き、「エナジーは目に見えないけれどとても大事なものだ」と気づいたので、このようなコンセプトにしました。 天然石は人にパワーを与えるといわれていますが、ラボグロウンは逆にパワーやエナジーを込めることができて、自分だけの石に育てることができるんじゃないかなと。そういう意味も込めています。 ジュエリーのデザインも「エナジー」をテーマにしています。シーズンごとに別のデザイナーにお願いしているのですが、その基準は「ブランドのコンセプトに賛同してくださる方」ですね。コンセプトはしっかり置いておいて、そこにいろんなデザイナーが考える「ENEYらしさ」が加わったらおもしろいなって。 シトウ:ファーストコレクションをお披露目会で見た時に、「攻めたねぇ!」って印象を受けました。 田上:まさに。「攻め」は常に意識していて。今までのダイヤモンドのイメージを変えたかったんです。バランスは大事ですけど、エッジのあるイメージにしたいと思っていました。天然ダイヤの使用シーンとしてオケージョンに限られている印象があったので、それを変えたいなと。 シトウ:なんだろう、「ザーマス系」とでもいうか。 田上:そう! ラボグロウンダイヤは値段も手ごろなので、デイリーに使ってもらいたいと思って。「かわいいな」と思って見たらダイヤがついていて、「ラボグロウンダイヤっていうんだ」みたいな自然な流れで入ってほしい。 安価なためカッティングも気軽にでき、いろんな形にデザインできるんです。今私がつけている半月型のダイヤも、天然石だともったいなくてなかなかこんな風にカットできません。 シトウ:衝撃的! こんなデザイン本当に初めて見る。こんなことやってもいいんだ! 田上:天然ダイヤではあまり使われないシルバーの台座の商品もあります。プラチナからシルバーにするだけで価格も下がるし、デイリーに使いやすくなるんですよね。 今まで天然ダイヤを使っていたお客さまにも、デザインを楽しめるということで興味をもっていただいています。 シトウ:一番人気のアイテムは? 田上: 繊細な輝きが特徴的なピクセルシリーズです。エナジーの原子を「小さな球体=ピクセル」で表現しているのですが、一つひとつの球体にカッティングが入っているからこその輝きなんです。日本の高い技術から生まれました。 PIXEL VERTICAL SYMMETRY RING TETRA(ピクセル 4連 チェーンリング)、税込2万6400 円 シトウ:うん! すごいキラキラしてる! いろいろ見ていると、同じブランドとは思えないくらいシリーズごとにデザインが全然違いますね。...

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ラボラトリーダイヤモンドを見分ける

Shenzhen SSCT Diamonds Co., Ltd. ラボラトリーダイヤモンドを見分ける ラボラトリーダイヤモンドは、あらゆる点で本物のダイヤモンドですが、採掘されたものではなく、実験室で育てられたものであることを識別するために使用される様々なメソッドがあります。消費者が自分でできる検査もあれば、宝石商の助けが必要な検査もあり、最大手の宝石研究所にしかできない検査もあります。 CVD Diamonds  

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ラボグロウンダイヤモンドを使用した高級ジュエリーブランド「AGIOIA」が誕生

ラボグロウンダイヤモンドを使用した高級ジュエリーブランド「AGIOIA」が誕生 2022.05.26 厳選した高グレードのラボグロウンダイヤモンドのみを使用したハイエンドなジュエリーブランド「AGIOIA」が、5月26日より公式ECサイトにて販売を開始した。 「AGIOIA」は、株式会社アジョイア・ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役:清水美帆、以下AGIOIA)によって立ち上げられた、高グレードのラボグロウンダイヤモンドのみを使用したハイエンドラボグロウンダイヤモンドジュエリーのD2Cブランドだ。「未来へと喜びを継なげるファインジュエリー」をコンセプトに、生涯に渡って愛用できるものづくりにこだわっている。 AGIOIAの特徴 1. 最高品質の素材を使用 ひとつのものを愛着を持って長く大切に使うことを、サステイナブルの在り方としている。長期に渡って愛用できる様、「最高品質の素材、美しくタイムレスなデザイン、匠の技術」でものづくりをしている。またAGIOIAで購入した全商品には、1年間の品質保証制度を設けられており、保証期間終了後も、アフターケアや既存デザインへのリフォーム(対象はストーン単体0.5ct以上)に対応する。 ダイヤモンド:カラーF以上、クラリティVS1以上、カットExcellent以上 ストーン単体0.5ct以上には、世界的鑑定機関であるIGIまたはHRDいずれかの鑑定書付き 地金:18Kホワイトゴールド/18Kイエローゴールと/プラチナ 2. SDGsへの取り組み 人と自然が共生し、持続可能な世界を実現するため、SDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)への取り組みについて、以下の行動方針をかかげている。 <地球環境に関すること> 全てのダイヤモンドは、環境負担の少ないラボグロウンダイヤモンドのみを使用。 パッケージの素材は、再生資材やFSC森林認証紙等の環境負担の少ないものを出来る限り使用。 売上の一部を森林保全団体に寄付。 大量生産はせず、受注生産を基本とする。 <地域社会に関すること> 優れた職人技術の継承と発展のため、不当に労働力の安い国や場所に製造拠点を移すことはせず、国内製造を徹底。 <社会課題に関すること> 発展途上国の人々や災害地域への支援、国内外のNPOやNGOなどの団体に寄付できるドネーションプログラムを設けた製品の企画・販売するなどを通して、社会問題の課題解決に微力でも貢献するために行動。 代表者 清水美帆 メッセージ 「4月生まれである私は、誕生石であるダイヤモンドが大好きでした。 大人になってからは、頑張る自分へのご褒美として、ファッションの一部として、ジュエリーを身に着けることが楽しみであり喜びでした。 自分が生きている間に、人の手によって生成されたラボグロウンダイヤモンドが完成した事、そしてその圧倒的な美しさと輝きを実際に見て触れることができた事に、今でも感動と興奮を覚えています。 天然ダイヤモンドの上位2%にしか満たない、圧倒的な美しさを持つII型のダイヤモンドに分類されるラボグロウンダイヤモンド。 長く愛用して頂きたいという思いから、その中でもさらに高グレードを追求し、高品質の素材を使用したAGIOIAのジュエリーは、細部に渡り美しさへのこだわりと愛が込められています。 最高グレードの美しい輝きを放つダイヤモンドジュエリーを身に着ける喜びをたくさんの方に届けられる様に、心を込めて事業に励んでまいります。 Creative Director & CEO 清水 美帆(しみず みほ) 外資系マーケティング会社、日系大手専門商社を経て、M&Aコンサルティング会社を創業。約15年間代表を務め、後継者不在に悩む多くの地方優良企業の事業承継案件を成約に導いた。(財)日本M&Aアドバイザー協会代表理事に就任(2010-2014年)。 2022年に高グレードのダイヤモンドのみを使用したラボグロウンダイヤモンドジュエリーのD2CブランドAGIOIAを設立、現在に至る。 アメリカMoorpark College卒業、オーストラリアBOND大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。  

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京都の老舗ジュエラー「IMAYO」、NYで初のポップアップショップ

京都の老舗ジュエラー「IMAYO」、NYで初のポップアップショップ 2022.05.25 京都発祥のジュエリーの老舗「 IMAYO(今与)」初のポップアップショップが5月6日~8日、ニューヨーク・ミッドタウンの精進料理店「Kajitsu」(125 East 39th Street, New York)で開催された。 IMAYOは1861年、京都・五条堺町に17代にわたり続く小間物屋「藤屋(ふじや)」の番頭だった今西與兵衞(よへい)が、主人・清兵衞の娘きぬと結婚、のれん分けを許されて創業したのが始まり。2012(平成24)年には創業150周年を迎え、「今に、未来に、輝きを与える」達人を目指す集団として再定義。これを機に表記のみを「IMAYO(今与)」として、新しいジュエリーを生み出し続けてきた。 ニューヨーク初となる展示会では、同社シグニチャーブランドの「Kagayoi(かがよい)」をはじめ、ラボグロウンダイヤモンドを用い「新しいダイヤモンド」を提案するブランド「SHINCA(シンカ)」、コンテンポラリーなデザインで遊び心を表現するという「Hyacca(ヒャッカ)」の商品を展示した。 「Kagayoi(かがよい)」は京都御所の御所車の車輪をモチーフにした「かぐるま」シリーズや十二単をモチーフにした「はなかさね」など、日本の伝統的な文化にインスパイアされたシリーズ。他にも、「はなもんよう」シリーズは、七宝文様、水玉文様など日本で愛されてきた文様をモダンに解釈したジュエリーとして幅広い層の人気を集めたという。「SHINCA」はエシカルな生産方法で注目を集めるラボグロウンダイヤモンドブランドを用いたブランド SINCA IMAYOの今西信隆社長は「当社は長い歴史を持ちながらも、常に伝統と革新の共存を追い求めている。それぞれのブランドの中にも、デザインや生産方法、長年ジュエリーを手がける当社ならではの職人の技術など、伝統と革新を見てもらえると思う」と話す。 次回の展示会は9月、ニューヨークで予定する。  

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インドはラボグロウンダイヤモンド市場の獲得を推進する – GJEPC

インドはラボグロウンダイヤモンド市場の獲得を推進する – GJEPC 2022.05.23 インドの宝石産業と製品の促進を目的としてインド政府(GOI)によって設立されたGJEPC(宝石宝飾輸出促進評議会 – The Gem and Jewellery Export Promotion Council)は5月19日、ラボグロウンダイヤモンド産業圏(ラボグロウンダイヤモンドパーク)の設立を提案、ラボグロウンダイヤモンド生産の機器技術開発を促進、年間1億5000万カラットの増産を目指しインドのラボグロウンダイヤモンド産業の発展を重要なレベルに位置づけるとした。 GJEPCのコリン・シャー会長はピユシュ・ゴヤル商工大臣との会談で、「ラボグロウンダイヤモンドは、より強力で自立した国内のカット及びポリッシュ産業を構築し、継続させる可能性がある。」と述べた。 この新しいセンターは、インドのPLIスキームプランに該当する。このプランでは、外国企業に輸入税の減額やその他メリットを提供し、インドにショップを設立するように促す。約100万人の労働者を雇用し、年間4,000億ルピー(約51億ドル)の収益が見込まれている。研磨されたラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの区別を明確にするために、GJEPCはラボグロウンダイヤモンドのトラッキングシステムを採用してサプライチェーンを監視できるようにすると述べている。 *PLIスキーム – 生産連動型インセンティブスキームのことで、インド国内で製造された製品の売上高の増加分を補助金として企業へ支払う、インド政府によるプログラム。 GJEPCはまた、政府に対して業界がラボグロウンダイヤモンド機器を1年間、より低い特別な関税レートで輸入する許可を検討するよう要請した。長期的な目標として、インドのセクターが機材を(自身で)製造することだとGJEPCは説明している。 またGJEPCはラボグロウンダイヤモンドの研究開発のための研究所として、グジャラート州に「メガコモンファシリティセンター」の設立、および実地訓練によるスキル開発計画の導入について話し合った。 「現在、インドはラボグロウンダイヤモンドの世界生産の約15%に貢献しており、現在自給自足している。しかし、将来の可能性を念頭に置いて、機器の生産における技術的自立と、ラボグロウンダイヤモンドの生産における指導的地位を維持する必要がある。ダイヤモンド研磨に関するインドの専門知識(的優位性)を考えると、(天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの)研磨プロセスはほぼ同様のため、インドはラボグロウンダイヤモンドの分野でも確固たる地位を築かなくてはならない。」とGJEPCは述べた。 このラボグロウンダイヤモンドパークが設立され、PLIスキームが組み込まれた機器開発計画が動き始めれば、インドのラボグロウンダイヤモンド分野では大きな動きが出るだろう。  

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第1回 国際ラボグロウンダイヤモンド産業開発イノベーション会議(LGD-IDIC)レポート – 中国広州

第1回 国際ラボグロウンダイヤモンド産業開発イノベーション会議(LGD-IDIC)レポート – 中国広州 2022.05.21 2022年5月18日19日に中国広州で、第1回国際ラボグロウンダイヤモンド産業開発イノベーション会議(China International Laboratory-Grown Diamond Industry Development and Innovation Congress[LGD-IDIC]、主催:広州ダイヤモンド取引所)が開催された。 本会議は「サスティナビリティ、機会の創出、および国内ラボグロウンダイヤモンド産業エコシステムの構築」をテーマにしており、コロナによる中国各地での影響が大きい中、オフラインとオフラインを組み合わせて開催され、多くの業界関係者が世界各地から参加した。 開会に際し、開催地である広州の商務局、広州市番禺区などが挨拶、またCIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)会長であるGaetano Cavalieriがオンラインでメッセージを送った。 また広州ダイヤモンド取引所は、CCIC(中国検査認証グループ)、広東省環境権益取引所、山西新炭素超硬材料科技、上海征世科技(ZS Technology)、寧波晶鑽科技(CRYSDIAM)、LUSANT、THE FUTURE ROCKS、CARAXYなどの企業と共同でボグロウンダイヤモンドのサスティナビリティ評価に関する協力覚書に署名、ラボグロウンダイヤモンド産業のサスティナブルな発展と支援及び促進のための「ラボグロウンダイヤモンドのサスティナビリティ評価要件」作成について議論した。 広州ダイヤモンド取引所は「LGD-IDICラボグロウンダイヤモンド産業発展インベーション会議シンクタンク」を設立、ダイヤモンド産業の専門家と産業連盟代表の交流プラットフォームを構築し、ダイヤモンド産業の質の高い発展を支援する。 GIAダイヤモンド鑑定部のシニアマネージャーであるSally Magana博士は「ラボグロウンダイヤモンド業界の過去、現在、未来」というテーマで講演を行い、ラボロウンダイヤモンドの世界的な状況について説明、生産状況の移り変わりから生産サイズの変化、生産に占める色の分布、HPHTとCVDの生産量の推移など、生産と流通の技術的また数量的な発展について詳細に説明した。またGIAによるラボグロウンダイヤモンドの鑑定発行が2021年から急激に増加していることも明かしている。 18日の「ラボグロウンダイヤモンド産業のサスティナブルな開発」というテーマのラウンドテーブルデスカッションでは、ダイヤモンド業界アナリストPaul Zimnisky、CRYSDIAM、Diamond Foundryが市場規模、技術発展、製品など面で意見を共有し、NITC(国家宝石品質検査検査センター)、CCIC(中国検査認証グループ)、広東省環境権益取引所は、第三者機構が産業発展に提供する検査、評価認証と炭素市場総合サービス支援について協議した。サスティナブルファッションプラットフォームcanUは、ファッション業界のサスティナブル事例を紹介し、ラボグロウンダイヤモンドとファッション業界のシナジーについて提案した。 19日の「ダイヤモンドブランド、マーケティングと市場発展」をテーマにしたラウンドテーブルデスカッションでは、Sarine 香港支社長、The Future Rocks CEO、CARAXY創業者、LIGHT MARK(小白光)創業者、DOFE STORY会長、Hill & Co CEOなど、ラボグロウンダイヤモンドやマーケティング、テクノロジー分野でのスペシャリストが集まり、ラボグロウンダイヤモンドのブランド概念やマーケティング戦略に関しての議論を交わした。 LIGHT MARKは自社の戦略について、「消費者の考え方に焦点を当てるべきだ」と述べた。「業界の初期においては、どのよう消費者の新しいニーズを満たし、いわゆる痛みと課題を解決し、消費者のために良い製品、良いブランド、カルチャーをしっかりと創造するにかかっている。」と説明した。LIGHT MARKは2021年1月に上海に最初の店舗を設置、2022年初めにこの店の業績は15倍の成長を遂げた。一年後の現在、ブランドは全国に14の店舗を設置、2021年5月にはネットモールのTmallで運営を開始し成功をおさめている。同ブランドは「カラットフリー」をブランドコンセプトにZ世代の新文化を作ったとしてテレビやSNSなどで取り上げられている。 Sarine香港のNoyは「ラボグロウンダイヤモンドはテクノロジーによって生み出される商品であり、テクノロジーを利用したダイヤモンドのプレゼンテーションと相性が良くシナジーを生み出せる。ラボグロウンダイヤモンドの魅力をテクノロジーによってさらに引き出せるはずだ。」とした。 また香港を拠点とするThe Future Rocksはこの分野での世界全体の発展性に注目、特に今後発展が見込める市場として日本と中国本土の名前を挙げた。同社にとって日本市場には特に注目度が高く、日本市場向けにプロモーションキャンペーンを間も無く開始する予定であることを、この会議の中で明かした。 中国は長い間世界最大のラボグロウンダイヤモンド生産国であったが、決して消費国として目立った国ではなかった。それが、この数年間で急激に大きく変化を遂げようとしている。かつて中国のラボグロウンダイヤモンド産業に関する議論は「品質・技術」そして「コスト」が主なトピックであったが、今回の会議においては「サスティナビリティ」「社会への対応」「ブランディング」「マーケティング」などに大きな重点が置かれており、世界最大の生産国から世界最大の消費国へ、そしてラボグロウンダイヤモンド産業の生産と消費の両面において世界的にイニシアチブを取ろうとしている姿勢が垣間見える。    

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ラボグロウンダイヤモンドって?天然ダイヤとの違いやおすすめの選び方

ラボグロウンダイヤモンドって?天然ダイヤとの違いやおすすめの選び方 2022年5月21日 10時58分 コスモポリタン 近年、ショッピングをする際の新しい価値基準としてサステナブルな手段で生産されたアイテムが注目されています。そのひとつとして、ジュエリーの新しい選択肢として浸透し始めているラボグロウンダイヤモンド。日本でも徐々にブランドが増え、注目を集めています。 今回は、2018年に日本初のラボグロウンダイヤモンドブランドとしてスタートした「SHINCA」にインタビュー。ラボグロウンダイヤモンドの基礎知識や、天然ダイヤモンドとの違い、メリットや選び方を聞きました。 【INDEX】 ラボグロウンダイヤモンドとは? 天然ダイヤモンド・合成ダイヤモンド・人工ダイヤモンドの違い ラボグロウンダイヤモンドの魅力 ラボグロウンダイヤモンドのおすすめの選び方 ラボグロウンダイヤモンドのお手入れ方法 解説:株式会社今与 樋口直也さん ラボグロウンダイヤモンドとは? 地下から採掘された天然ダイヤモンドと同じ成分で、ラボラトリー(地上)で生産されたダイヤモンドのことを言います。 ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと化学組成や特徴が全く同じ。不純物(窒素)を含まない状態で結晶化されるので、その美しさは、際立った透明感、輝きを持つとされています。 作り方としては大きく分けて、天然ダイヤモンドの生成環境を再現したHPHT(High Pressure and High Temperature:高温高圧法)と、大粒でクリアなダイヤモンドに適したCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相蒸着法)の2種類。世界各地で作られています。 天然ダイヤモンド・合成ダイヤモンド・人工ダイヤモンドとの違い 天然ダイヤモンド 何千年もの時を経て生成され、地下から採掘したダイヤモンドのこと。 合成ダイヤモンド アメリカでは、ラボ(研究所)グロウン(育つ)という名前の通り、地上で生成された合成ダイヤモンドが「ラボグロウンダイヤモンド」という呼び名で浸透してきています。 一般社団法人日本ジュエリー協会の取り決めでは「ダイヤモンド=天然ダイヤモンド」のことを意味するため、天然ダイヤモンドと全く同じ構造、特性を有していても、人工的に生産されたものは「合成ダイヤモンド」と呼ぶとされています。 人工ダイヤモンド 実はジュエリー業界では、「人工ダイヤモンド」という言葉は存在しません。また、人工的に作られたダイヤモンド、モアサナイトなどは、「合成石」とカテゴライズされ、キュービックジルコニアは天然には対応物が存在しないため、「人造石」に分類されます。 ラボグロウンダイヤモンドの魅力 価格メリット 当社比でも、天然に比べて1/2~1/3の価格で販売することができます。同じ素材でここまで価格差が出ることは大きなメリットとも言えますし、特に石のサイズが大きくなればなるほど、この価格差を感じていただけるでしょう。 天然ダイヤモンドと比べてサステナブル ラボグロウンダイヤモンドの生成過程は地球環境に優しく、社会との調和性にも優れています。次世代のために安定して供給できるサステナブル(持続可能)な生成方法にも注目が集まっています。 ラボグロウンダイヤモンドのおすすめの選び方 予算に対して思ったよりも大きなダイヤモンドも選んでいただけるので、そういったものをぜひ手にとって頂けたらうれしいです。 でも、一番大切なのは自分に似合っているかどうか。なので、高価だから、石のサイズが大きいから、といった理由だけでなく、自分で身に着けてみてピンと来たものをおすすめしています。そういったジュエリーを選んでいる時のお客様の表情は特別に見えるものです。 ラボグロウンダイヤモンドのお手入れ方法 ゴールドなどの地金を使っている場合、汚れていると感じたら中性洗剤を入れたぬるま湯のなかでお手入れしてください。汚れが溜まってい部分をブラッシングし、水でよくすすいで乾燥させましょう。 SHINCAでも行っていますが、ブランドによっては店舗にジュエリーを持っていくと超音波洗浄機などでケアしてくれるサービスもあります。 まだまだ生産過程において日進月歩ですが、可能性を秘めた素材であるラボグロウンダイヤモンド。 きれいなダイヤモンドをよりリーズナブルに持てるチャンスが広がるという期待もあるので、ラボグロウンダイヤモンドの基本的な知識をきちん知ったうえで、自分に合ったものを選ぶのもいいかもしれません。 SHINCA 2018年にローンチした、日本初のラボグロウンダイヤモンドブランド。江戸時代の文久元年(1861年)に京都で宝石商として創業した「今与」は160年の歴史を持つ老舗ジュエラーでありながら、革新と伝統を重んじながらも常に時代とともに新しい提案を行い、同ブランドをスタート。そのクオリティや、地金の美しさなどに定評があり、銀座、京都、シンガポールの3店舗とオンラインでも購入可能。

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ラボラトリーグロウンダイヤモンドって何?

ラボラトリーグロウンダイヤモンドって何? Nipun Kochar Founder at Jewelbox, lab grown diamond jewellery ラボラトリーグロウンダイヤモンドって何?ラボラトリー・ダイヤモンドは、本物のダイヤモンドです。外観や化学組成など、あらゆる面で天然ダイヤモンドとまったく同じです。 私たちのコレクションをご覧いただき、ダイヤモンドの新しい時代を体験してください。手頃な価格でサステナブルなジュエリーを身に着けて、輝きを放ってください。    

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第1回 国際ラボグロウンダイヤモンド産業開発イノベーション会議(LGD-IDIC)を開催 – 中国広州

第1回 国際ラボグロウンダイヤモンド産業開発イノベーション会議(LGD-IDIC)を開催 – 中国広州 2022.05.15 中国・広州ダイヤモンド取引所(Guangzhou Diamond Exchange – GZDE)は、2022年5月18日、19日に第1回となる中国国際ラボグロウンダイヤモンド産業開発イノベーション会議(China International Laboratory-Grown Diamond Industry Development and Innovation Congress[LGD-IDIC])を開催する。 この会議は、サスティナビリティ、機会の創出、および国内ラボグロウンダイヤモンド産業エコシステムの構築を目的としている。 ラボグロウンダイヤモンドの主要生産国として中国の生産量は世界の半数以上にのぼり、生産分野に関して強い競争優位性を持っている。しかし現時点ではそのラボグロウンダイヤモンドの大半は輸出されており、中国国内においてのラボグロウンダイヤモンドの小売を含むマーケットはまだ期待されるレベルに達していない。これは中国のラボグロウンダイヤモンド産業の課題であり、この会議では生産能力と国内消費者市場の可能性に焦点を当てサスティナブルな開発を促進することを意図している。 LGD-IDICは、業界間の緊密な協力を促進し、安定した成長、持続可能で長期的な需要を促進するためのイニシアチブを取ることを目指している。LGD-IDICはシンクタンクフォーラム、展示会、取引イベント、業界賞、ジュエリー&アクセサリーデザインコンペティションなどのイベントで構成され、国際的なラボグロウンダイヤモンド業界、及びダイヤモンド業界関係者が参加する予定となっている。 シンクタンクフォーラムのゲストとして、陆太进博士(NGTC首席科学者)、Sally Magana(GIAダイヤモンド鑑定シニアマネージャー)、敬静(豫園ジュエリーファッショングループ執行総裁)、李杨(Diamond Foundry中国総責任者)、刘韧(Light Mark 小白光[LGDブランド]共同創始者)、Bernold Richerzhagen(Synova CEO)、Noy Elram(Sarine Hong Kong 支社長)など、他にも多くの業界キープレイヤーが名を連ねている。(予定・順不同)

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何故ラボグロウンダイヤモンドの売上が急増しているのか[CNN]

何故ラボグロウンダイヤモンドの売上が急増しているのか[CNN] 2022.05.01 米国のCNN Businessは4月27日、「何故ラボグロウンダイヤモンドの売上が急増しているのか(Why lab-grown diamond sales are surging)」と題する記事を掲載、瞬く間に数多くのメディアに転載され、議論の的になっている。以下、要約及びポイントと考察を記載したい。 提出されたデータ 公平な立場のダイヤモンドトレードアナリストであるEdahn Golanによると、直近の米国のダイヤモンド小売市場の状況は以下の通り。 a) 3月のデータによると、ラボグロウンダイヤモンドを使用した婚約指輪の販売が昨年と比較して63%増加したのに対し、天然ダイヤモンドを使用した婚約指輪の販売は同じ期間で25%減少した。 b) 2月のデータでは、ラボグロウンダイヤモンドの婚約指輪の販売が+80%、天然ダイヤモンドの婚約指輪の売上は-13%であった。 (このデータはダイヤモンド専門小売市場のものであり、より範囲の広い総合的なジュエリー市場を含んでいない。ダイヤモンド専門小売市場のラボグロウンダイヤモンドの専有率は現在約7%であり、2020年の3%から大幅に増加している。) Edahn Golanは、天然ダイヤモンド業界の懸念は消費者が(ファッションジュエリーではなく)ブライダルジュエリーの領域としてラボグロウンダイヤモンドを受け入れるようになるのではないかという事だが、「それはもう既に起こっている」と述べた。 ラボグロウンダイヤモンドが売れる原因 Edahn Golanは『価格が安い』ことを主な原因として挙げた。 3月に販売された婚約指輪としての1ctのラボグロウンダイヤモンドの一般的な小売価格は2,318ドルだったと説明。(注:記事内でダイヤモンドのグレードには言及されていない) 同じサイズの天然ダイヤモンドは8,740ドル前後であり、ラボグロウンダイヤモンドは約73%も安価である。また、この安い価格によりカップルは(予算内で)更に大きな石を購入することができる、と付け加えた。 ロシアのウクライナ侵攻の影響で、元々供給に限りのある天然ダイヤモンドはAlrosaの制裁により更に価格が上昇する可能性がある。(ロシア産のダイヤモンド原石は世界供給の3割を占める) LAの宝石商Dan Moranは、「顧客はそれらについて非常に意識し、また知識を得ているため、ラボグロウンダイヤモンドはさらに普及しつつありる。 ラボグロウンダイヤモンドの主な購買層は40歳未満であり、価格に鋭敏だ。」と述べた。 またミレニアル世代やZ世代の間では、天然ダイヤモンドの調達に関する社会や環境に配慮したエシカルな考え方が広まっており、非伝統的な(ラボグロウンダイヤモンドの)婚約指輪の選択に影響を与えている。 各企業の視点 パンドラ(PANDY) 2021年、世界最大のジュエリー企業の一つであるPandora(PANDY)は、天然ダイヤモンドの使用をやめ、ラボグロウンダイヤモンドにシフトする可能性があると述た。(参照)同社は、サスティナブルなジュエリー促進の一環としてシフトを開始していると述べ、また多くの顧客がそれを求めていると述べた。 シグネット(SIG) 米国最大のジュエリー企業であるシグネット(Zales、Kay Jewellers、Jaredチェーンを所有)は、3月の収益でラボグロウンダイヤモンドジュエリーの魅力を挙げ、CEOであるヴァージニア・ドロソスは、ジュエリーポートフォリオでラボグロウンダイヤモンドを「急成長中のクラス」と呼び、今年大きく期待するジュエリーの1つとしてアナリストに伝えた。 Concierge diamondsでは1ctのラボグロウンダイヤモンド、2点のピンクサファイアをあしらった14金イエローゴールドのエンゲージメントリングがラインナップされており、センターストーンに応じて3,500ドルから販売される。また同社は需要の高まりに応えて、ZalesとKayJewellersの各ショップでラボグロウンダイヤモンドを使用したブライダルジュエリーを拡大したと述べた。 VRAI (DIAMOND FOUNDRY) DIAMOND FOUNDRYの小売ブランドであるVRAIは、パンデミックが多くの人々の生活を大きく変化させ、それによって社会的及び環境的な問題に対する重要性を深く意識させ行動を引き起こしていると主張した。 リセールバリュー この記事では購入者が考慮すべき事として、ラボグロウンダイヤモンドにはリセールバリューがないことを挙げた。製品として天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドを見分けることはできないが、専門の機関で見分けることは可能であり「消費者がそれに対していくらを支払ったかに関係なく、購入金額を上回るものを得ることはできないでしょう」とEdahn Golanは述べた。 (但し、一般的な天然ダイヤモンドも同様で、オークションで購入するような希少な天然ダイヤモンドでない限り、消費者が店頭でダイヤモンドを購入して店を出た瞬間にリセールバリューは購入額を下回る) リセールバリューが低いとしても、消費者がエンゲージメントリングを購入するのは「リセール」による経済的な価値を求めるためなのか、これは小売業界にとっての根本的な考え方の問題とも言える。 「(価値に関わらず)それを魅力的だと感じれば、それを誇りに思い身につけるでしょう。婚約指輪は決意と永遠の愛情の象徴を意味するからです。」とGolanは述べている。  

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