
天然ダイヤモンドかラボグロウンダイヤモンドか?
BLOG, ラボグロウンダイヤモンド LGD, ラボグロ, ラボグロウン, 天然ダイヤモンド 天然ダイヤモンドかラボグロウンダイヤモンドか? Post By editor02 2021-11-20 2021年11月 ラボグロウンダイヤモンドを使った宝石が宝飾主要ブランドでも取り扱われるようになり、「天然かラボグロウンダイヤモンドか?」といった議論を耳にするようになりました。ラボグロウンダイヤモンドの販売企業は、ラボグロウンダイヤモンドは紛争と無関係でかつ、環境負荷の小さいエシカルジュエリーとして売り出しているのをよく見かけます。 (補足:エシカルという語に厳密な定義はありませんが、一般的に「人や地球環境、社会、地域に配慮した」の意味で使用されています)。 しかし、それは本当でしょうか? 消費者である私たちは、天然であれラボグロウンであれ、手元に届くまでの過程を知った上で、ダイヤモンドを選択することが大切です。そうすることでダイヤモンド産業が、真に紛争や環境破壊と関係がなくなるなることに貢献することができます。 ここでは、両ダイヤモンドについて詳しく学びましょう。物理的特性、環境負荷、社会経済的インパクトの観点から両者を比較していきます。 1. 物理的特性 天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの物理特性は、以下に示すとおり全く同じです。 化学式 熱伝導率 モース硬度 密度(g/cm2) 光学分散 天然ダイヤモンド C High 10 3.51 0.044 ラボグロウンダイヤモンド C High 10 3.51 0.044 表. ダイヤモンドの物理的特性比較 ( Japan Grown Diamond Association) 天然ダイヤモンドには少なからず内包物が混ざっており、それが一粒一粒の個性を生みだします。全く内包物のない天然ダイヤモンドは存在しません。一方で、ラボグロウンダイヤモンドには内包物がほとんどありません。 このほか、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドは結晶形にも違いがあります。天然ダイヤモンドは八面体の結晶になりますが、ラボグロウンダイヤモンドは八面体と立方体の結晶になります。 2. 製造過程 天然ダイヤモンドが地球の奥深くで長い年月をかけて生み出されるのに対し、ラボグロウンダイヤモンドは工場にて数日から数週間で作ることができます。ラボグロウンダイヤモンドの製造方法は、地中と同じ環境を作りだす高温高圧法(HPHT法)と、ダイヤモンドを層状に成長させる化学気相蒸着法(CVD法)が主流です。 図.ラボグロウンダイヤモンドの製造過程 (SHINCA laboratory grown diamond) ...