グローバルマーケット

ラボグロウンダイヤモンド

キーマンに直撃 松屋がラボグロウンダイヤモンドに注力するワケ

ファッション キーマンに直撃 松屋がラボグロウンダイヤモンドに注力するワケ インタビュー EC ブライダル 企業動向 2021/09/09 益成 恭子 松屋銀座本店(以下、松屋)は8月末に、ラボグロウンダイヤモンド(以下、ラボグロウン)に特化して独自のジュエリーブランド「エネイ(ENEY)」とブライダル需要に対応するラボグロウンに特化した「ネクストダイヤモンド ニューヨーク(NEXT DIAMOND NEW YORK、以下ネクストダイヤモンド)」2つのショップを1階にオープンした。同時に、各ECサイトもスタート。この2つのブランドで、売り場・EC合わせて通常のこの売り場面積の約1.7倍の年商が目標だ。プロジェクトのキーマンである古屋毅彦・松屋代表取締役専務執行役員 経営企画室長、経理部管掌、環境マネジメント部担当に聞いた。 古屋毅彦(ふるや・たけひこ) / 松屋代表取締役専務執行役員 経営企画室長、経理部管掌、環境マネジメント部担: 1973年8月17日東京生まれ。96年に学習院大学法学部卒業後、 東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)でキャリアをスタート。 2001年に松屋入社。02〜08年に休職し、米コロンビア大学国際 関係・公共制作大学院で国際関係学を学ぶ。復職後11年に取締 役員執行役員、構造改革推進委員会事務局長、本店婦人一部長 に就任。その後本店長などを経て21年から現職 WWD:ラボグロウンの存在を知ったのはいつか?それに対してどう思ったか? 古屋毅彦・松屋代表取締役専務執行役員 経営企画室長、経理部管掌、環境マネジメント部担当(以下、古屋):2019年に米ニューヨークの知人を通してジュエリーブランド「ニューヨークからの贈り物」を運営している二宮美生GFM & カンパニー代表に出会ったのがきっかけだ。2020年2月に1週間「ニューヨークからの贈り物」のポップアップショップを開催したところ好評だった。二宮さんから、ラボグロウンの話を聞いて興味が沸いた。それがどういうものか、研究を重ねて、新しい市場ができると感じた。 WWD:独自で「エネイ」というジュエリーブランドを立ち上げたきっかけは? 古屋:昨年の自粛期間中に、自粛明けに差がつく何かを考えたいと思っていた。店舗休業で、われわれも取引先も厳しい。今後の百貨店ビジネスはどうなるのかと考え、新しいチャレンジをするべきだと考えた。そこで、島田成一郎・松屋 事業推進部スタートアップ事業課長と話して、「自社ブランドを作ることにチャレンジする」という意見に合意した、ラボグロウンと出合い、それは、SDGsという時流の流れにも合っている、今後市場が広がる可能性も大きくチャレンジしがいがある。島田を中心とした現場が本気で、「いいブランドを作りたい」と動き始めたので、背中を押したような感じだ。チャレンジするなら、リスクがあっても勝算率が高く、市場が広まる可能性を持っているものがベストだと考えた。 WWD:「エネイ」を立ち上げた手応えは? 古屋:ビューティブランドの「セルヴォーク(CELVOKE)」などを手掛ける田上陽子さんにディレクションをお願いし、外部を巻き込めたのが良かった。今まで、“松屋オリジナル”的なものが多かったが、若年層にアピールするには、外部の力が必要だと考えた。ブランドのメディア発表後に行った一部顧客などを招いた販売会では予想の2.5倍を売り上げたので、期待以上の手応えを感じている。 WWD:「エネイ」のラボグロウンダイヤモンドの調達は?ラボグロウンを使用するメリットは? 古屋:「ネクストダイヤモンド」を運営する二宮社長と契約して入手する。“ハーフムーン”というシリーズは、石を真っ二つに割ったデザイン。天然だと躊躇するが、ラボグロウンだとこのような大胆なデザインにもチャレンジできる。 WWD:同時に「エネイ」と「ネクストダイヤモンド」2つのブランドを導入する理由と目的は? 古屋:ラボグロウンの市場を作って行きたいという志から。「エネイ」は、” エニー(ANY)”と“エナジー(ENERGY)”を組み合わせた造語だ。ファッション感度の高い女性にデザインでアピールし、使っているのがラボグロウンで、なおさらいい、かっこいいと思ってもらいたい。それで自然にラボグロウンのジュエリーブランドとして育っていけばいいと思う。「ネクストダイヤモンド」は、石が主役でデザインはベーシック。ブライダルなど、人生の節目に対応するブランドだ。「エネイ」と「ネクストダイヤモンド」2ブランドを展開することで、幅広い層にアピールできる。松屋の顧客は新しいものに対する関心が高いので、どちらも響くと思っている。 ラボグロウンによるジュエリー市場全体の活性化に期待 WWD:これら2つのブランドでラボグロウンに注力する理由は?同じ売り場にコーナーがある日本のジュエリー企業の反応は? 古屋:既存のジュエリーブランドは、いまだに、天然とラボグロウンが混ざることを懸念しているところが多い。松屋としては、天然の市場とラボグロウンの市場は別々で、それを消費者に理解してもらいつつ、ラボグロウンの市場を作っていくつもりだ。国内ジュエラーからは、「これら2つのブランドの導入によりジュエリー市場が活性化すれば」とポジティブに捉えられ、応援してくれている。 WWD:ラボグロウンを扱うメリットとデメリットは? 古屋:メリットは、他の百貨店と差別化できる点。また、消費者にとって選択肢が増えるという点。デメリットは、ほぼないと考えるが、天然の価値がラボグロウンの影響で落ちると思われるのは良くないので、天然とラボグロウンの価値、その違いを、きちんと説明していく。 WWD:ラボグロウンが天然と競合する可能性は? 古屋:「エネイ」も「ネクストダイヤモンド」も、新しい価値を提供するブランドだ。天然のオプションという選択肢だとは考えていない。それぞれのブランドの価値を理解して購入する顧客を増やすことにより、ブランドとして成長し、ジュエリービジネスが全体的に広がればいいと思っている。  

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ラボ生まれのダイヤモンド、ESG意識高い女性中心に日本でも浸透中

ラボ生まれのダイヤモンド、ESG意識高い女性中心に日本でも浸透中 水田知佳 2021年8月20日 11:18 JST → 世界生産量は昨年600万-700万カラット、10年後には3倍の可能性も → 経済的・環境的・倫理的と販売業者、ジュエリー協会は宝石と認めず 天然ダイヤモンドと同じ成分や特徴を持ち、専門家でも見分けがつきにくいラボ(研究室)で生成される「ラボグロウンダイヤモンド」。天然ダイヤモンドの5割以上安い価格で販売されていることもあり、海外だけでなく、ESG(環境、社会、ガバナンス)意識の高い女性を中心に日本でも受け入れられつつある。 ラボグロウンダイヤモンドは薄いチップ状の種結晶が1300度ほどの温度で加熱され、数週間かけて結晶化されて原石となる。近年の技術進歩により、比較的大粒の原石もできるようになり、その品質と純度の高さから、天然ダイヤモンドに代わるものとして今までダイヤに興味のなかった若い世代からも注目され始めている。 ラボグロウンダイヤモンド「ラウンドブリリアント 12.75カラット 、F VVS2 エクセレントカット タイプ2a」戸張 綾香 / Morningstar Rise Limited 米コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーのリポートによると、ラボグロウンダイヤモンドの世界の生産量は、2020年に600万-700万カラットに達し、大半が米国で販売された。主に中国やその他市場での需要の拡大を見越し、10年後には生産量は3倍になる可能性があると同社は予想している。 日本グロウンダイヤモンド協会代表理事の石田茂之氏は、ラボグロウンダイヤモンドは「数が少なく買った人が売らない」のでリセール市場がなく、国内ダイヤモンド市場でのシェアは「1%もないと思う」と語った。今後はリセール市場ができるはずで、「これから伸びていくと思う」と同氏は述べた。 ラボグロウンダイヤモンドをオンラインのプライベートサロンで販売している河村真弓氏は、天然ダイヤモンドと同等の美しさを持ち、さらに紛争ダイヤモンドや採掘の際の環境負荷などの問題がない点を評価。より経済的、環境的、倫理的なラボグロウンダイヤモンドに可能性を見いだして19年秋にビジネスを開始、直近1年間の売り上げは10億円近くに上ったという。 かつてゴールドマン・サックス証券でクレジット商品を販売していた河村氏は、一生に一度のものではなく、「普段からゴージャスなものをいっぱい身に着けてほしい」と語った。 河村氏が選んだプラットホームはインスタグラムだ。販売するラボグロウンダイヤモンドをあしらったネックレス、イヤリング、ブレスレットは、プラットホーム上で写真や動画配信ライブを通して紹介され、顧客のほとんどは最高775万円の商品をメッセージのやり取りのみで購入する。 2800人以上いる河村氏のサロンの顧客である髙橋宏美さん(36)は、「初めて聞いた時は買うなら天然の方がいいのではないか」との懐疑的な考え方を持っていたと打ち明ける。ただ、自分で調べたり、河村氏の動画配信ライブを見たりする中で「現状、歴史、紛争ダイヤの存在を聞き、サステイナブルな考え方」を知り、購入に至ったと語った。 ダイヤモンド業界最大手のデビアスは、将来を見据えて既にラボメイドダイヤモンドを取り入れている。英鉱業・資源会社アングロ・アメリカン傘下のデビアスは3年前、ラボグロウンダイヤモンドのジュエリーを販売すると発表、人工ダイヤモンドは販売しないとの長年の方針から方向転換した。デンマークのジュエリーブランドのパンドラをはじめとする幾つかのファッションジュエリー販売業者も、ラボグロウンダイヤモンドの販売を始めている。 人工ダイヤモンドを販売へ、デビアスが方針転換-顧客向け文書 日本ジュエリー協会の加藤久雄常任理事は、「宝石は美しさ、希少性、耐久性が備わっているもの。当協会では人工生産物で希少性がない合成ダイヤモンドを宝石としていない」とメールで回答。国内の既存マーケットプレーヤーや消費者の多くも同じような考えを持っていると説明した。 しかし、こうした状況を「変えていくのが私の仕事。ここからのブランディングは私たちの手にかかっている」と河村氏は意気込みを語る。高圧・高温の厳しい工程で割れてしまうこともあるため、無事に生成されるラボグロウンダイヤモンドはまさに「奇跡のたまもの」と受け止めている。 最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE

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ラボラトリーグロウンダイヤモンド VS 天然ダイヤモンド

ラボラトリーグロウンダイヤモンド VS 天然ダイヤモンド 公開日: 2021年8月20日 Jinhui Su  Head of jewelry department at KRKC Wholesale 成分的には天然ダイヤモンドと同じだが、ジルコンやモアッサナイトとは根本的に異なる。顧客層や価格面では、天然ダイヤモンドと安価な人工ダイヤモンドの消費ギャップを埋めるもので、価格は天然ダイヤモンドの3分の1程度である。 このダイヤモンドはラボラトリーグロウンダイヤモンドと呼ばれ、文字通り「実験室で成長したダイヤモンド」という意味である。 ラボラトリーグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドの結晶化条件や育成環境を人工的にシミュレートして合成されたもので、物理的、化学的、光学的特性は共通である。ダイヤモンドに似たモッサナイトはモッサナイトを、ジルコンはキュービックジルコニアを使っており、天然ダイヤモンドとは根本的に異なる。 製造期間についても、天然ダイヤモンドが成長するのに1億年もかかるのに対し、ラボグロウンダイヤモンドは数週間で形成され、このラボグロウンダイヤモンドは色、粒、透明度の点で天然ダイヤモンドと何ら変わりはないのである。 十分に発達した合成技術により、ラボグロウンダイヤモンドの品質は、天然ダイヤモンドの「4C」基準で識別・等級付けできるようになっています。4Cとは、カラット、カラー、クラリティ、カットの頭文字をとったものです。 現在、ラボグロウンダイヤモンドの製造方法には、高温高圧法(HPHT)と化学気相成長法(CVD)の主に2種類があります。HPHT法の基本原理は、グラファイト粉末と金属触媒粉末を主原料として、天然のダイヤモンドの結晶化条件と成長環境を模擬し、油圧装置によって超高温高圧の条件を一定に保ち、ダイヤモンド結晶を合成することにある。HTHPの主な特徴は、成長が早く、低コストでラボグロウンダイヤモンドを製造できることですが、このダイヤモンドは天然ダイヤモンドに比べ純度が若干低くなります。HPHT法は主に中国で採用されており、世界のラボグロウンダイヤモンドの生産量の半分を占めています。 CVD法の基本原理は、炭素を含むガスと酸素の混合ガスを標準大気圧以下の高温高圧下で励起・分解し、活性化されたダイヤモンド炭素原子を生成することである。成膜・成長条件を制御することで、活性化したダイヤモンド炭素原子の基板上への成膜・相互成長を促進し、最終的に原子はラボグロウンダイヤモンドを形成する。CVD法によるラボグロウンダイヤモンドの製造は、培養期間が長い、コストが高い、色が変化するなどの特徴がありますが、純度が高いのが特徴です。 ラボラトリーダイヤモンドをアピールする際、「環境保護」や「ノンコンフリクト」といったキーワードがよく出てきますが、これはラボラトリーダイヤモンドの重要なセールスポイントと言えます。 「ノンコンフリクト」とは、ラボ・グロウンダイヤモンドが「血のダイヤモンド」ではないことを意味します。言い換えれば、ダイヤモンドの生産は、紛争地域からの採掘、労働搾取、児童労働などの問題に関与してはならないということです。かつて、市場やオークションに出品された多くの美しいダイヤモンドが「血のダイヤモンド」と批判されたのは、知られざる血や戦争、搾取の代償が隠されていたからです。だからこそ、ラボ・グロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドよりも高貴で持続可能であると主張し、その生産技術にアドバンテージがあるのです。 環境保護の観点から、ラボ・グロウンダイヤモンドは、現在最もホットな問題である「カーボンニュートラル」に歩調を合わせているのです。国セン証券の調査報告書によると、ラボ・グロウンダイヤモンドが環境に与える影響は、天然ダイヤモンドの採掘に比べ、わずか1/7であることが分かっています。 ラボグロウンダイヤモンドの発展には、IGIなどの国際的な鑑定機関のサポートが不可欠です。宝飾品業界のコンサルティング会社MVEyeのデータによると、消費者の56%がラボグロウンダイヤモンド、特にカラットの大きなダイヤモンドの鑑定書グレードを非常に重要視しています。    

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加速するイノベーション

革新的な新商品、流通、顧客ニーズ、組織変革など 新たな「本質」が、求められはじめている モノからコトに移り変わったマーケットは、経済の 低迷によってイノベーションの加速が後押しされ、革 新的な新商品をはじめ、流通方法の改善、新たな顧客 ニーズの開拓、原材料の供給ルートの開拓・確保、業 界に影響を与えられる組織変革などの必要性によっ て、新たな本質が求められている。 国連加盟国193カ国による国際目標「SDGs(持続可能な 開発目標)」も本質に影響を及ぼすひとつであり、求め られる本質の定義も時代により刻々と変化していくので、 国際社会をより正確に見定める必要がある。 大切なのはグローバルな視点でものを考えることで あり、これまでの消費国日本のままでの考えでいる と、最先端の商品や付加価値が何か分からず、最先端 の商品を日本に入れることすらできなくなってしまう 恐れも出てくることだろう。 ダイヤモンドビジネスを見てみると、最先端といえ る動きは、ダイヤモンドの産地を明確にすることや、 研磨などの流通を明確に示すことのできる「トレサビ リティ」、「Provenance(来歴)」などを取り入れ ることが徐々にではあるが増えてきている。 ティファニーが、ダイヤモンドの原産地(原産地域 または原産国)情報を共有しはじめたのは2020年か ら。「紛争と無関係なダイヤモンド」に対して、世界 的に見ても非常に厳格な責任ある資源調達を独自に確 約しはじめた。 国内では「エクセルコダイヤモンド」((株)ニュー アート・シーマ)が、世界で初めてダイヤモンドの原 石の状態から手元に届くまでの道のりを確認できる 『サリネ・ダイヤモンドジャーニー』を導入したのが 2019年の7月で、それに追随し、様々な企業が生産履 歴の証明に取り組みはじめている。 もうひとつは、長年ダイヤモンドの評価を4Cで定め ていたことに、「輝きの評価」が加わり、科学的にダ イヤモンドの美しさを表現できるようになったので、 輝きの品質に応じてダイヤモンドを差別化できるよう になったこと。レポートもスマートフォンなどで表示 できるデジタルレポートとして視覚化され、マレーシ アで有名な小売チェーン店が付加価値として、新たな 需要を掘り起こした。また、タイ国の大手小売業者は 技術水準を引き上げることで、同社ブランドの競争優 位性を確保した。ユーザーにとっても自分で確認でき ることで信頼と安心感が生まれている。日本において も「ケイウノ」((株)ケイ・ウノ)が輝きの評価を含む デジタルレポート、「Sarine ProfileTM」を導入してお り、ユーザーに向けて自社のダイヤモンドの品質の信 頼性を高めることに成功している。 Sarine社アジア統括のNoy Elram氏は「台湾や中国など でデジタルレポートの需要が高い傾向にありますが、 日本もその内の一つです。Sarine LightTMは、ダイヤ モンドの輝きをスキャンし、ブリリアンス、スパークル、...

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IGIがLab Grown Diamondsの4C認証をグローバルに導入。

IGI – International Gemological Institute India IGIがLab Grown Diamondsの4C認証をグローバルに導入。   IGIは、ラボグロウンダイヤモンドの4C認証をグローバルに導入しました。 ラボグロウンダイヤモンドのグレーディングと認証の分野におけるパイオニアであるIGIは、ラボグロウン認証プロセスにおいてISO 17025の認定を受けた唯一の国際的なラボです。IGIは、消費者のためにグレード付けを行い、消費者に信頼を与えることに誇りをもっています。 IGI introduced the 4C’s certification in Lab Grown Diamonds, globally.  

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Ms. Martianの地球暮らし 最近気になるラボグロウンダイヤモンド

最近気になるラボグロウンダイヤモンド 2021.05.25 近年ちらほらと耳にするようになったラボグロウンダイヤモンド。 一体どんなもんなのよ?と気になって情報収集をしていたところに、今月頭、 タイムリーなニュースが。 「世界最大規模のジュエリーメーカーであるパンドラ社、採掘されたダイヤモンドの 取り扱いを止めると発表」 この記事によると、扱うジュエリーのダイヤモンドは天然からラボグロウンに変えて いくとのこと。理由はパンドラのジュエリーをもっと安く、手に入りやすく、そして サステイナブルにしていくためなのですって。 ラボグロウンダイヤモンドとは ラボグロウンダイヤモンドとは、英語で言うとLab(Laboratory)-Grown Diamonds. “研究所で育った”、つまり、人工的に作った合成ダイヤモンドのことです。 まぁ、Labは研究所のことだけれど、実際のところ工場で作られたダイヤモンドと 言った方がニュアンスは近いかと思います。 天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの違い ラボグロウンダイヤモンドは人工とは言うものの、成分は天然のダイヤモンドと全く同じで、 いずれも科学組成は炭素です。科学的(屈折率など)な特性ももちろん同じ。 宝石屋の友人に聞いたところ、天然とラボの肉眼での見分けはほぼ不可能とのこと。 天然ダイヤモンドとの最大の違いは作られる環境。天然ダイヤモンドが気の遠くなる ような長ぁい年月をかけ、地中で育ったものである一方、ラボグロウンダイヤモンドは 文字通りラボで数週間で出来上がるものです。 ラボグロウンダイヤモンドのメリット 安さ まずラボグロウンの最大の価値は、手の届きやすさにあると思います。天然に比べて とても安い。 例えばデビアス傘下のライトボックス(https://lightboxjewelry.com)では、 $800/カラット($1=¥100計算で、8万円)と、驚きのお値段設定。気になるグレードは Color: Near colorless Clarity: VS Cut: Very Good の品揃え。ダイヤモンドは顕微鏡や鑑定書を貼り付けて身に着けるものではありません。 何をどこまで求めるかにもよりますが、パッと見肉眼で分からないのであれば、 これは大変お買い得と思ってしまいます。 エシカルジュエリー、かつサステイナブルジュエリー カタカナ言葉を並べてしまいましたが、ラボグロウンダイヤモンドはエシカル(倫理的 に正しい)ジュエリー、かつサステイナブル(環境にやさしい)ジュエリーです。 紛争ダイヤモンドという言葉をご存知でしょうか。ダイヤモンドは高値で取り引きされる ため、内戦中の国がダイヤモンドの売上金を武器購入に充ててしまい、紛争を長引かせる 要因となっていることがあるそうです。自分の支払ったお金で武器が購入され、紛争を 長引かせているとすれば、戦争に加担しているのと同じこと。その点ラボグロウンで あれば出どころがラボなので、安心して購入することができます。 また天然ダイヤモンドの採掘作業自体が、自然環境に負荷を与えているとも考えられます。 平たく言えば、実際に地球に穴を開けているわけですからね。この点もラボグロウンは ラボで作られるため、環境にやさしいという点で評価されるそうです。 天然ダイヤモンドと変わらぬ輝き ジルコニアやモアサナイトなどの成分からして違う人工物と違い、天然とラボグロウンの 見た目は肉眼ではわからないほどの美しさです。 ラボグロウンダイヤモンドのデメリット...

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Lab-Grown Diamond by DIAMOND FOUNDRY

PriorityDiamond 2021年5月14日 Lab-Grown Diamond by DIAMOND FOUNDRY PRIORITY DIAMONDで使用する0.30ct以上のホワイトダイヤモンドは、アメリカ西海岸のDIAMOND FOUNDRY社の美しいラボグロウンダイヤモンドを使用しています。 DIAMOND FOUNDRYの工場はアメリカの太平洋西部の美しい場所に位置しています。 工場は半導体チップの工場のようにクリーンで、人の安全にも環境にも最大限配慮されています。 このラボラトリーでは、ワシントン州コロンビア川によるエネルギーを100%利用しています。 大規模な地下採掘を行わないダイヤモンドには、いくつもの利点があります。その為に移設された土地はありません。その為に犠牲になった自然環境はありません。野生動物に害を与えることはありません。 地下水へ影響を与えません。そして、地域社会に一切影響を与えません。 DIAMOND FOUNDRYは、世界で唯一のゼロカーボンフットプリント(温室効果ガスを排出しない)ダイヤモンドの生産者で、その認定を受けています。DIAMOND FOUNDRYのダイヤモンド生産エネルギーは100%水力発電であり、汚染廃棄物を排出しません。 DIAMOND FOUNDRYの先進技術は、鉱山でダイヤモンドを採掘するよりも少ないエネルギーでダイヤモンドを成長させ生産することを可能にします。そして、そのエネルギーは、環境に配慮された再生可能エネルギーを採用しています。 世界で多くの人々を魅了し続けるこのDIAMOND FOUNDRYは、ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオ氏が出資をしており、エマ・ワトソンやガル・ガドットなど多くのセレブ達が着用していることでも知られています。 『私はDIAMOND FOUNDRYに出資できることを誇りに思っています。 アメリカでは、人や環境を犠牲にする事なくダイヤモンドを成長させています。』 レオナルド・ディカプリオ ラボグロウンダイヤモンドは地上の施設で成長した本物のダイヤモンドです。 天然ダイヤモンドと全く同じ物質(元素、結晶構造、硬さ、輝き)で、地球環境に優しく、不純物が少なく、そしてリーズナブルな価格です。  

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ジュエリーメーカー大手、今後は合成ダイヤのみの取り扱いへ

ジュエリーメーカー大手、今後は合成ダイヤのみの取り扱いへ 2021.05.11 12:00 Whitney Kimball – Gizmodo US[原文]( たもり ) 天然ダイヤモンドとはお別れ。 一口にダイヤモンドと言っても、採掘された天然ダイヤモンド、そして化学組成が同じでも紛争の資金源にはならないラボグロウン・ダイヤモンド(人工ダイヤ)といった種類があります。チャームブレスレットで知られている世界最大級のジュエリーブランドPandora(パンドラ)は先日、今後はラボグロウン・ダイヤモンドのみを販売、またそれらを「手の届くサスティナブルに作られた製品」として売り出すと発表しました。 ラボグロウン・ダイヤモンドが「エコフレンドリー」だという主張は未だに疑わしいものの、ダイヤモンド採掘業界が生き残るための言い訳には必死さが窺えます。天然ダイヤモンドを採掘する企業の団体National Diamond Council(NDC)は、トレンドブログのようなものを運営していて、その投稿で同団体が提供する「ダイヤモンド」は、「地球から」採れた「天然ダイヤモンド」にしか当てはまらない単語だと綴っています。この宝石はおよそ10~30億年前、地中100マイル下で炭素にとてつもない高温・高圧が加わって形成され、マグマの噴出によって地表近くまで運ばれてきました。そんな天然ダイヤモンドを収集する人もいれば、「人工」や「工場」、「工業用」や模造品といった単語と結びつく小さなコスチュームジュエリーを手に入れる人もいます。 言及されていませんでしたが、“本物“のダイヤモンドは冷酷にも武器取引や終わることのない流血惨事とつながっています。一方、ラボグロウン・ダイヤモンドは構造的には天然ものと同じで、コンサルティング会社Bain & Company(ベイン・アンド・カンパニー)の年次報告書によれば、その価格は“本物“のダイヤモンドの10分の1です。それにラボグロウン・ダイヤモンドは、ビッグバンと地球の生命がおよそ35億年の進化を経たからこそ可能になった人類の偉業でもあります。 現にNDCに属しているDe Beers(デビアス)社は、既にラボグロウン・ダイヤモンド製造の誘惑に屈しています。 ラボグロウン・ダイヤモンドの販売者と“本物“のダイヤモンド採掘業者の両方が、自身のダイヤの方が「エコフレンドリー」だと主張してきましたが、どちらもまだ証明するには至っていません。大企業の炭素排出量と環境への影響を分析する会社Trucostが実施した調査では、天然ダイヤモンドの二酸化炭素排出量はラボグロウン・ダイヤモンドの3分の1(1カラット当たりのCO2量はそれぞれ160kgと511kg)だとされていました。しかし、これには但し書きが必要。研究自体がダイヤモンド生産者協会(DPA)、現Natural Diamond Councilのために行われたものだからです。Trucost社のアナリストRick LordさんはVogueに対して、「鉱山の閉鎖、ダイヤモンドのカッティングと研磨、小売りとダイヤモンドのライフサイクルにおける中古フェーズ」の多大なコストは計算に入れてないと述べていました。デラウェア大学でエネルギーと環境を教えるSaleem Ali教授は、その結論が「良識を無視したものだ」と発言しています。 一方、この調査はラボグロウン・ダイヤモンドの二酸化炭素排出量に関して公的に入手可能なデータだけを用いていて、「ラボグロウン・ダイヤモンド製造の温室効果ガスと環境への広い影響に関する情報公開は不十分」だと綴っています。2019年には、ラボグロウン・ダイヤモンドが「エコフレンドリー」、「エココンシャス」や「サスティナブル」であるというまだ立証されていない主張をしているジュエラー8社に対して連邦取引委員会が警告書を出すということがありました。 パンドラは、来年には同社のダイヤモンドの製造を100%再生可能エネルギーで賄うようにするとも発表しています。 同ブランドのラボグロウン・ダイヤモンド製品はまずは英国で販売されて、2022年にグローバルで展開される予定。物議を醸しそうです。 Source: NY Times(1, 2), Pandora, National Diamond Council, Global Witness, CNBC, Bain & Company, Trucost, Vogue Business, FTC,  

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ミレニアル世代は、ラボ・ダイヤモンドは本物と同じように輝くと言う。

Andrea Felsted ミレニアル世代は、ラボ・ダイヤモンドは本物と同じように輝くと言う。 パンドラは、ダイヤモンドの大衆化を目指している。ティファニーからカルティエまでの高級ジュエラーは注目すべきです。 本物でなければならないのか? Photographer: Peter Macdiarmid/Getty Images Europe By Andrea Felsted 2021年5月7日 14:00 JST ダイヤモンドは(まだ)永遠だ。 世界で最も多くのジュエリーを製造しているPandora ASは今週、採掘されたダイヤモンドを使用せず、代わりに実験室で成長させた石に切り替えると発表した。中国からアメリカまで、若い買い物客に愛される手頃な価格のチャームで知られるパンドラは、この種の線香花火の先鋒を務める理想的な候補である。 インスタグラムのリッチキッズ 2025年には、44歳以下の消費者がラグジュアリー市場の3分の2を占めると予想される ラグジュアリー業界では、天然石から金属、皮革に至るまで、原材料の生産が最大の環境負荷となります。一般的にラボグロウンダイヤモンドは、より環境に優しいと認識されています。しかし、その実態は複雑です。ダイヤモンドの製造は、地中からダイヤモンドを採取するよりも天然資源の使用量は少ないかもしれませんが、それでも相当量のエネルギーを必要とするのです。 素材の世界 ラグジュアリー業界が地球に与えるコストの大半は、革、金属、石などのアイテムの調達に起因しています。 ブリリアンスと呼ばれるパンドラのコレクションは、確かに環境への配慮を打ち出している。リサイクルされた金や銀の使用を増やすだけでなく、来年は再生可能エネルギーから作られた石を使用する予定です。これにより、製造工程で排出される温室効果ガスが、低炭素型のダイヤモンド鉱山の10分の1以下になるという。ブリリアンス・ジュエリーの製造過程で発生する二酸化炭素は1個あたり400グラムで、カフェ・ラテ1杯分よりも少ないという。 ラボグロウンダイヤモンドは確かに安価で、パンデミック時の消費者にアピールしている。ダイヤモンド業界のアナリストであるEdahn Golanによると、米国では、2020年の最終四半期にジュエリーの販売額に占める割合は3.1%でした。2019年最終四半期の2%から上昇した。 この増加の原動力のひとつはイヤリングである。女性は、ズームコールで見える装飾品にお金をかける用意があったのです。そして、これらは感情的な象徴をほとんど伴わないため、つまり婚約指輪ではないため、より安価な石を購入するケースが強くなっています。ゴランによると、2020年最終四半期の米国における合成ダイヤモンドのイヤリングの売上は、前年比126%増となった。天然ダイヤモンドのイヤリングの売上は、ほぼ横ばいだった。 より多くの価値ある輝きを 合成ダイヤモンドの小売価格が低下している 顧客のためにダイヤモンドを民主化したいと考える手頃な価格のブランドとして、パンドラの動きは抜け目ないものである。パンドラの顧客の44%は18歳から34歳である。 しかし、お金を節約することは、製品がステータスを示す最高級ラグジュアリーには禁忌である。大きな線香花火を見せびらかしたところで、本物より安いから2カラットも3カラットも持っているのだとしたら、同じようなおいしい思いはできないかもしれない。 Saying I Don’t 合成ダイヤモンドは、天然石と同じ感動を生み出すのに苦労している 金額で世界最大のダイヤモンド生産者であるデビアスグループは、2018年に低価格でファッション性の高い作品に焦点を当てたラボグロウンダイヤモンドのライトボックスジュエリーを立ち上げたものの、カルティエを所有するシー・フィナンシエール リシュモン SAやティファニーを所有するLVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン SEといった他の大手高級品グループは、これに続いていないのが現状です。 価値の貯蔵 人工ダイヤモンドの価格が下落する一方で、天然石はその価値を保っている 製品が高価であることは、高級品購入者にとって心強いことであり、エルメス、ルイ・ヴィトン、ロレックスなど、品質や伝統を連想させるビッグネーム・ブランドに、パンデミック時に群がる。このことは、天然ダイヤモンドの価格が、ラボグロウン石の供給増に対応して下落していないことの説明にもなるであろう。ダイヤモンド業界のアナリストであるポール・ジムニスキーによると、今年、天然ダイヤモンドが1億1940万カラットであるのに対し、合成宝石品質のダイヤモンドは約560万カラット生産される見込みであるとのことだ。 小さな輝き 天然ダイヤモンドは、ジュエリー品質の合成石をいまだに凌駕している しかし、より持続可能な社会を目指す圧力は高まるばかりです。若い人たちがダイヤモンドを買い続けるために、業界は環境と社会への取り組みを強化する必要があります。 そのひとつが、調達に関するコミュニケーションの改善です。より多くの顧客が、自分のダイヤモンドがどこから来て、誰の手に渡ったかを正確に知りたがっています。デビアスが主導するTracrは、ブロックチェーン技術を使って、鉱山から店舗、最終消費者までのダイヤモンドの動きを追跡するもので、業界ではさまざまな取り組みが始まっています。 2019年、ティファニーは0.18カラット以上の個別登録石の原産国または地域の開示を開始しました。昨年10月には、全行程の詳細を追加した。そしてつい先週、LVMH、リシュモン、グッチのオーナーであるケリングSAが、カラーストーンのトレーサビリティを向上させるシステムを支援した。 天然ダイヤモンドの輝きは、今も巨匠たちの手に委ねられているが、人工宝石との競争が激化している今、その美しさをじっくりと鑑賞している暇はないのだ。   This column does not necessarily...

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Diamond Shapes – Pear Shape💎

PriorityDiamond 2021年5月7日 Diamond Shapes – Pear Shape Pear(ペア)とは洋梨のことで、ペアシェイプは洋梨型のダイヤモンド、という意味です。 ティアドロップ(涙型)などとも呼ばれ、女性らしくエレガントな見た目で世界的に人気の高いシェイプの一つです。 柔らかい丸みを帯びた半分と、凛とした美しさを持つシャープな半分側のコントラストとバランスが絶妙で、身につけるとエレガントな雰囲気がより引き立ちます。 ペアシェイプは細長いタイプのものから丸みが強いものまで様々なものがありますが、縦横のバランスが良いもの、左右の対称性がしっかりしたもの、ラウンド部分が綺麗なカーブを描いていることが大切です。 PRIORITY DIAMONDでは、美しいペアシェイプだけを取り揃えてラインナップしています✨ ペアシェイプはペンダントやピアスなど、ぶら下げるようなジュエリーにするとバランスが良く、フェミニンな雰囲気で、体の動きに合わせて揺れて光る眩い輝きを楽しむことができます。 リングにセッティングする場合も、どちら側を上にするかで雰囲気が変わるので、気分によって向きを変えて楽しむことも可能ですよ💍 (V字などのアームではない場合) かつて、エリザベス・テイラーの誕生日にリチャード・バートンがプレゼントした有名な「テイラー・バートン・ダイヤモンド(69.42ct)」も、ペアシェイプの美しいダイヤモンドでした。 昔も今も不動の人気を誇る、美しいシェイプのダイヤモンドです。 PRIORITY DIAMONDでは、様々なシェイプのダイヤモンドをルースから自由に選んでご購入いただけます。 シェイプ選びの楽しさも、PRIORITY DIAMONDは大切にしています。 PRIORITY DIAMONDで使用するダイヤモンドは、アメリカ・DIAMOND FOUNDRYで成長した美しいラボグロウンダイヤモンドです。 レオナルド・ディカプリオが投資したDIAMOND FOUNDRYはハリウッドセレブを中心にエシカルなダイヤモンドとして人気を集めており、エマ・ワトソンやガル・ガドットなどが着用していることでも知られています。 ラボグロウンダイヤモンドは地上の施設で成長した本物のダイヤモンドです。 天然ダイヤモンドと全く同じ物質(元素、結晶構造、硬さ、輝き)で、地球環境に優しく、不純物が少なく、そしてリーズナブルな価格です。  

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