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ラボグロウンダイヤモンドがバージンロードを行進する

ラボグロウンダイヤモンドがバージンロードを行進する アメリカでは、ラボグロウンダイヤモンドのエンゲージリングの売上が、前年比73%増という驚異的な伸びを示しています。 これは大変なことだが、同時に大きな意義がある。旧来、ラボ・グロウンは「ファッション・アクセサリー」であり、感情的に重要な場面にはふさわしくないと位置づけられてきた。 しかし、消費者は明らかにそう思っていません。ダイヤモンドビジネスはブライダルで成り立っています。もし消費者が、最も象徴的なシーンでラボグロウンに満足するなら、すべてのシーンでグロウンダイヤモンドを購入するでしょう。 その理由は簡単です。消費者は、できれば宇宙から見えるダイヤモンドを欲しがっているのです。しかし、この10〜20年の間に、貴金属、小売店の賃料、熟練した労働力のすべてが上昇しました。このようなコスト増を補い、主要な価格帯を維持するために、ジュエラーはますます小さなダイヤモンドを使うようになった。しかし、その結果、ダイヤモンドはあまりに小さくなってしまった。 しかし、ラボグロウンダイヤモンドのおかげで、消費者は同じ金額で3倍ものダイヤモンドを手に入れることができるようになった。だからカリアでは、ブライダルのオーダーは1.75〜3.0カラット、カラー、クラリティ、メークのものが多いですね。 かつては信託資金を持つか、大成功したベンチャー企業だけが手にできたスペックです。しかし、今では一般人でも、ずっと憧れていた大きくて美しいダイヤモンドを手に入れることができるのです。    

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ラボグロウンダイヤモンドの消費者は主に若くて技術に精通しています

Sarine Technologies 中国初の国際LGD会議での講演後、サリンAPACマネージングディレクターのノイ・エルラムは、「ラボグロウンダイヤモンドの消費者は主に若くて技術に精通しています。彼らはデジタル言語を話し、店舗での高度な小売体験を期待しているのです。ラボグロウンダイヤモンドはテクノロジーによって生み出され、テクノロジーによって鑑定・展示されるべきものです。 サリーンは、革新的で効率的なeGrading™ソリューションと魅力的なデジタルレポートを使って、ラボグロウンダイヤモンドの小売業者にも付加価値を提供しています。 Learn more about our cutting-edge retail solutions >> https://hubs.la/Q01c_hFR0    

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ポール・ジムニスキー – ラボグロウンダイヤモンドQ&A

ポール・ジムニスキー – ラボグロウンダイヤモンドQ&A 2022.06.15 米国ニューヨークを拠点とする著名なダイヤモンド業界アナリストである、ポール・ジムニスキーへのラボグロウンダイヤモンド市場に対するQ&AがJCK Onlineに掲載された。 ラボグロウンダイヤモンドは、市場全体の何%を占めていますか? ラボグロウンダイヤモンドを使用したジュエリーの売上高は現在、世界のダイヤモンドジュエリー販売の約10%を占めていると推定されます。それは5、6年前のほぼ0%から上昇しています。米国はラボグロウンダイヤモンド最大の市場であり、全体の約70%〜80%を占めていますが、ラボグロウンダイヤモンドを使用したジュエリーは現在、世界中の主要市場のほとんどで入手可能となっています。 それは天然ダイヤモンドから市場シェアを奪っていますか? それを断定するのは難しいです。初期にはラボグロウンダイヤモンドは間違いなく天然ダイヤモンドのシェアを奪っていました。しかしラボグロウンダイヤモンドジュエリー市場はまた、ラボグロウンダイヤモンドがなければ存在しなかったであろう追加の需要を生み出しています。すべてのラボグロウンダイヤモンドジュエリーが天然ダイヤモンドジュエリーの販売シェアを奪っているわけではありません。 パンドラはその良い例だと思います。彼らがどれだけの(ラボグロウンダイヤモンド)製品を販売するかはわかりませんが、彼らが世界的にどれほど大きな存在であるかを考えると、それはおそらくかなり大きな量になるでしょう。300ドルのジュエリーを欲しがるそれら(パンドラ)の消費者は(通常の)宝石店には行っていなかったでしょう。 すべては価格次第です。5年後、LIGHTBOX(ライトボックス)の1ct 800ドルが標準価格になり、マーケティングが変わると思います。 卸売価格は小売価格よりも早く下がっている言われていますが? それらは共生関係にあります。卸売価格は小売価格をリードする傾向があります。ここ数週間でラボグロウンダイヤモンドの価格がかなり大幅に下がったのが観察できます。先月3,400〜3,500ドルで販売されていた1.5ctsのラボグロウンダイヤモンドが3,000ドルに減少しています。供給の増加は需要の増加より速い傾向にあります。中国でのコロナによるロックダウンが終わり、サプライチェーンが再開されると、さらに価格の減少は進むと考えられます。 ラボグロウンダイヤモンドは、最終的にほとんどファッションアイテムになると思いますか? パンドラはラボグロウンダイヤモンドの最も重要な販売企業のひとつです。彼らは厳密にそれらをファッションジュエリーとして販売しています。また別の大手企業であるブルーナイルでは、ラボグロウンダイヤモンドをファッションジュエリーとしてのみ販売しています。ますます多くのラボグロウンダイヤモンドがファッションジュエリーとして販売されるようになるでしょう。 現在、ラボグロウンダイヤモンドにはある種の目新しさ、そして流行的な注目があります。それらクール(流行的)でなく、目新しさがないという時点にたどり着いたら、それらは一般的な低価格のジュエリーとなるでしょう。 長期的に考えると、小売店として婚約指輪など一生に一度のアイテムとして販売する場合、8,500ドルの(天然)ダイヤモンドと750ドルの(ラボグロウン)ダイヤモンドのどちらを販売したいと思いますか?顧客をラボグロウンダイヤモンドに誘導してきたのは小売店です。一般的に、消費者はそれを尋ねてこないでしょう。 ラボグロウンダイヤモンド市場今後どうなりますか? ラボグロウンダイヤモンド製造は競争が激しくなっています。中小製造企業が競争するのは難しくなってきます。 ますます多くのメーカーが参入するにつれて、マージンが低下すると思います。天然ダイヤモンドの供給過剰の状況があり、それは再生不可能な天然資源です。ラボグロウンダイヤモンド製造業界にとっては状況が悪化する可能性があります。 工業用(合成)ダイヤモンド市場を見ると、その90%が中国で生産されており、彼らはその市場を支配しています。ラボグロウンダイヤモンド市場でも同じことが起こるでしょう。 (ラボグロウン)ダイヤモンドの生産品質は向上していますか? はい、生産者はそれらをトリート(処理)できることが理由のひとつで、それが天然ダイヤモンドとの大きな違いです。すでに製造されたダイヤモンドであるため、トリートに対するタブー感が少ないと言うことです。(CVDトリートの)特許期限が切れると、どの生産者でも商品を処理できるようになります。消費者が「As-Grown(成長したままの処理していない)」ダイヤモンドにプレミアム料を支払うかどうかわかりませんが、ほとんどの人はそうではないと思います。 ラボグロウンダイヤモンドの(市場)成長分野はどこすか? タグ・ホイヤーは、クラウンにラボグロウンダイヤモンドを使用した腕時計を発売しました。(このような)天然ダイヤモンドではできない方法でラボグロウンダイヤモンドを使用することで、さらに多くの成長分野が見られると思います。個性的またカスタムシェイプのダイヤモンドを生産する能力を(ラボグロウンダイヤモンドが)持っていることは本当にエキサイティングだと言えます。ラボグロウンダイヤモンド業界は、低価格で販売する以外に、天然ダイヤモンド市場ができないことに集中し始める必要があります。 国際的には、ラボグロウンダイヤモンド市場はまだ非常に初期の段階にあります。その1,000ドル未満の製品価格帯は、ダイヤモンドが欲しいが(天然)ダイヤモンドを買う余裕がない消費者にとって魅力的になる可能性があり、中国では市場の発展可能性は非常に興味深いものになるかもしれません。ラボグロウンダイヤモンドの市場成長は、低価格の中国市場から来る可能性があります。  

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LVMHグループはラボグロウンダイヤモンドへ投資を実行

LVMHグループはラボグロウンダイヤモンドへ投資を実行 2022.06.13 ティファニーやブルガリなどを有するLVMHグループの投資ファンドである『LVMHラグジュアリー・ベンチャーズ(LVMH LUXURY VENTURES)』は、イスラエルを拠点とするラボグロウンダイヤモンド生産者、LUSIXへ投資したことを明らかにした。 LUSIXは、LVMHラグジュアリー・ベンチャーズと共にRagnar Crossover Fund、More Investmentsなどからの9000万ドルの投資ラウンドを完了したことを発表している。同社はこの投資によってイスラエルでの生産能力の拡大を促進し、今年の夏に生産を開始する2番目の100%太陽光発電の最先端の施設に使用するとしている。新しい施設により、LUSIXはラボグロウンダイヤモンドの需要の高まりに対応できるようになるという。 LVMHラグジュアリー・ベンチャーズのポートフォリオの中で、LUSIXはMadHappy、Gabriella Hearst、Versed、StadiumGoodsに加わることになり、LVMHの投資優先順位がラグジュアリー市場における新たなトレンドとイノベーションの最前線にあるブランドであることは明白だ。具体的には、「製品とサービスの特徴と品質で認められ、大きな成長の可能性を秘めた象徴的な高級ブランド」に投資している。 LUSIXはLVMHのこの方針に合致している。LUSIXはラボグロウンダイヤモンド業界初の100%太陽光発電によるダイヤモンド生産者であり、そのダイヤモンドは「サングロウンダイヤモンド」という名前のブランドで販売されている。大規模なリアクターを使用し、無色とカラーのダイヤモンド原石の両方を生産することができ、プレミアム品質のラボグロウンダイヤモンド業界をリードする生産者の1つだ。 「ラボグロウンダイヤモンド市場へのLVMHの投資は、ラボグロウンダイヤモンドがラグジュアリー商品になりつつあるという声明になります。」と、ジュエリー市場専門のリサーチ会社であるThe MVEyeの創設者、マーティ・ハーウィッツは述べた。「現在、ラボグロウンダイヤモンドの需要は天井を抜けており、供給がその成長を妨げています。LUSIXへのLVMHの投資により(LVMHは)プレミアム品質のラボグロウンダイヤモンドの供給を確保できます。」と彼は続けた。 LUSIX ベニー・ランダ創設者兼会長 LUSIXのテクノロジーは、LVMHにとって魅力的なものであった。同社はベニー・ランダによって設立された。ベニー・ランダは、2002年にヒューレットパッカードに売却されたインディゴプリンティングカンパニーでデジタル印刷技術を進歩させた。その後彼はランダグループを設立、その下でナノテクノロジーの研究と応用の為のランダ・ラボを設立した。LUSIXはランダと、カリフォルニア大学バークレー校で物理学を専門とする共同創設者のヨッシー・ヤロン博士によって、2016年にスピンオフした。 ランダは「LVMHによる支援は、LUSIXとラボグロウダイヤモンドセグメントの両方に対する影響が非常に大きく、非常にエキサイティングであり、当社の成功に大きく貢献すると考えています。」と述べている。 LUSIX独自のピラミッドダイヤモンド原石 これはラボグロウンダイヤモンド業界全体にとって大きなニュースになった。ラボグロウンダイヤモンド市場は現在で合計60億ドル弱と推定されており、2025年までにこの2倍になると予測されている。 LVMHはこの投資によりラボグロウンダイヤモンドに対して公式のラグジュアリー商品としての「許可証」を与えたことになり、この市場の成長速度が加速するのは間違いないとみられている。 「LUSIXは2023年までに生産量を2倍にし、市場をさらに加速させるだろう」と、The MVEyeのハーウィッツは述べている。 また、この決定にはLVMHのCEOであるベルナール・アルノーの息子であり、タグホイヤーブランドの責任者でもあり、Tag Heuerブランドの責任者であるフレデリック・アルノーが影響した可能性もある。今年の初めにタグホイヤーは、ラボグロウンダイヤモンドを使用した36万ドルの超高級時計を発表した。「それは従来のダイヤモンドをラボグロウンダイヤモンドに置き換えることではありません。私たちは、このテクノロジーによる特別なものを使用しては、新しい形、質感を可能にします。」と同氏はヴォーグ・ビジネスに語っている。この息子のラボグロウンダイヤモンドに対する取り組みが、父親でありCEOであるベルナールのラボグロウンダイヤモンドへのリサーチと投資を促したのかもしれない。

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CVDラボグロウンダイヤモンドの最大記録更新 – エメラルドカット 30.18cts

CVDラボグロウンダイヤモンドの最大記録更新 – エメラルドカット 30.18cts 2022.06.10 2022年6月9日、IGIは現時点で世界最大となる30.18ctsのCVDラボグロウンダイヤモンドを検査したと発表した。「プライド・オブ・インディア(Pride of India)」と名付けられたこのエメラルドカットのCVDラボグロウンダイヤモンドはEthereal Green Diamond LLPによって生産され、2022年6月10日から13日までJCKラスベガスショーに展示される。 生産者であるEthereal Green Diamond LLPは、大粒で高品質のラボグロウンダイヤモンドの世界大手生産者を目指し、ラボグロウンダイヤモンドのカテゴリーにチャンスを見出してきた。「倫理的に生産され、そして長く使える商品を選ぶことは、地球と社会のためにあなたができる最高の選択肢の一つです。」とEthereal Green Diamond LLPのマネージングディレクターであるHirav Anil Viraniは言う。 CVD(化学気相蒸着)プロセスを使用して栽培されたこの「プライド・オブ・インディア」は、Hカラー、VS2クラリティとしてグレーディングされた。このダイヤモンドはタイプIIaであり、原石の成長には約4週間かかっているという。Viraniはまだこのようなダイヤモンド生産で記録更新を計画しているといい、「IGIは最大のダイヤモンド鑑定組織で世界中に研究所があり、素晴らしい顧客主体のチーム、最高の技術と設備を持っています。IGIでダイヤモンドを検査することにより、信頼と自信が得られます。」と語っている。 IGIインドのマネージングディレクターであるTehmasp Printerは、ダイヤモンド、宝石、ジュエリー業界における分析、透明性、情報開示の重要性について「エンドユーザーの利益を保護するための方法と技術の開発における絶え間ない研究は、IGIの最優先事項です。私たちのチームは、そのような壮大な作品が正確に評価されることを保証する方法を継続的に探しています。」とコメントした。 IGIは2021年8月に、当時最大のCVDラボグロウンダイヤモンドであったEthereal Green Diamond LLP製の14.6cts「Freedom of India」を検査している。 CVDラボグロウンダイヤモンドの最大記録は今年の5月25日にGleenlabが27.27ctsを記録したばかりだが、僅か1ヶ月未満で更新されたことになる。 世界のラボグロウンダイヤモンドの市場規模は2020年に193億ドルと評価されており、2030年までに499億ドルに達すると予測されている。また2021年から2030年までの年間平均成長率は9.4%と予測される。CVDは2020年にラボグロウンダイヤモンドの市場シェアでリードし、今後の期間を通じて優位性が維持されると見られている。 プライド・オブ・インディアは、JCKショーのブース番号8135に出展される。

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世界環境デー2022のテーマ たった一つの地球

世界環境デー2022のテーマ たった一つの地球🌎   Smiling Rocksは、私たちの美しい地球を守ることに専念しています。私たちは、One Tree PlantedとTrees for the Future🌳と協力して、141,620本の木を植えたことをご報告します。 私たちは一緒にインパクトを与えることができます。Smiling Rocks Foundationは、お客様が購入されるごとに、1%(ダイヤモンドルース)/3%(ジュエリー)を、お客様が選択されたチャリティーカテゴリーに寄付します。今年の環境の日にインパクトを与えましょう。    

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ラボグロウンダイヤが老舗の救世主に?「ENEY」予想以上の反響のワケ

ライフスタイル 2022/06/07 14:00 ラボグロウンダイヤが老舗の救世主に?「ENEY」予想以上の反響のワケ シトウレイ , OFFICIAL COLUMNIST シトウレイの気になる人に会いに行く! 「ラボグロウンダイヤモンド」を使用したENEYのジュエリー 銀座の老舗百貨店「松屋」に、あるジュエリーブランドが新たな風を吹き込んでいる。サステナブルな石としても注目される「ラボグロウンダイヤモンド」を使用したブランド「ENEY(エネイ)」だ。 コロナ禍で伸び悩む松屋の新規事業として、2021年8月にスタートした同ブランドの魅力は、2万円からという手に取りやすい価格と、気軽に身につけられる多様なデザインである。 そんなENEYの世界観を、ブランディングディレクターとして立ち上げ時から支えているのが「Celvoke」元ディレクターの田上陽子。ナチュラルビューティー業界で多くの支持を集めてきた田上と、老舗百貨店がタッグを組んだ注目ブランドの戦略とは。シトウレイがインタビューする。 (左から)シトウレイ、「ENEY」ブランディングディレクターの田上陽子 ラボグロウンダイヤモンドとは? シトウ:そもそもラボグロウンダイヤモンドって? 天然ダイヤとどう違うか聞かせてもらってもいい? 田上:天然ダイヤは、地底で炭素が数千年から数億年かけて結晶化したものですよね。一方ラボグロウンダイヤモンドは、地底で炭素が結晶化する環境をラボ内に作って育てた合成ダイヤモンドです。欧米では3〜4年前から急速に市場を拡大しています。 合成とはいえ、いわゆる模造石・類似石とはまったく異なります。ダイヤを育てていくので、ふたつとして同じものはできません。アメリカでは、連邦取引委員会によって「ダイヤモンドである」と認められています。 また、天然資源を枯渇させるものではないので、サステナブルな石として海外のセレブリティの間で注目を集めています。ダイヤモンドの採掘現場では、様々な課題も残っていると言われています。ですので、私も「サステナブルな石」というところにとても共感しました。 シトウ:お値段的にも違うの? 田上:全然違います。天然ダイヤの半分ぐらいの価格で買える点も魅力ですね。 合成ダイヤのネガティブイメージを変える シトウ:ENEYは2021年8月にスタートして、日本でも少しずつラボグロウンダイヤモンドが浸透してきました。まさにゲームチェンジャーじゃないかなと。 「松屋」さんという銀座の老舗百貨店が立ち上げたブランドだという安心感があるからこそ、合成ダイヤにつきまとう”偽物?”というネガティブイメージを払拭できたのかなって。なぜ百貨店でやろうと思ったのですか。 田上:島田さん補足お願いしてもいいですか? 島田成一郎(松屋銀座 スタートアップ事業課長):僕が今の時代の消費者に受け入れられる、新規性のあるブランドを立ち上げたくて。元々売り場を担当していて、コロナ禍で客足が減少するのを目の当たりにしていたので、「現場ではこんなことが起きている、今までと同じことをやっていては生き残れない。だからやらせてください」って上に訴えたんです。 時間はちょっとかかりましたけど、「その熱意があるならやりなさい」といってもらえて。 田上:エナジーがありますよね! 島田さんは大学の先輩で、私がフリーになったのを聞きつけて、声をかけてくれたんです。 あえて攻める「ENEY」のデザイン シトウ:ENEYってどんなブランドなの? 田上:ENEYのコンセプトは「様々なエナジーを循環させる」です。「ENEY」という名前も、「any」と「energy」の造語なんです。例えば島田さんの熱い思いや、地球のエナジーへの感謝の気持ち、石を持つことでお客さまが感じるエナジーなど、いろんな「エナジー」がENEYをとりまいているイメージです。 私自身、コロナ禍でライフスタイルやウェルネスに関心が向き、「エナジーは目に見えないけれどとても大事なものだ」と気づいたので、このようなコンセプトにしました。 天然石は人にパワーを与えるといわれていますが、ラボグロウンは逆にパワーやエナジーを込めることができて、自分だけの石に育てることができるんじゃないかなと。そういう意味も込めています。 ジュエリーのデザインも「エナジー」をテーマにしています。シーズンごとに別のデザイナーにお願いしているのですが、その基準は「ブランドのコンセプトに賛同してくださる方」ですね。コンセプトはしっかり置いておいて、そこにいろんなデザイナーが考える「ENEYらしさ」が加わったらおもしろいなって。 シトウ:ファーストコレクションをお披露目会で見た時に、「攻めたねぇ!」って印象を受けました。 田上:まさに。「攻め」は常に意識していて。今までのダイヤモンドのイメージを変えたかったんです。バランスは大事ですけど、エッジのあるイメージにしたいと思っていました。天然ダイヤの使用シーンとしてオケージョンに限られている印象があったので、それを変えたいなと。 シトウ:なんだろう、「ザーマス系」とでもいうか。 田上:そう! ラボグロウンダイヤは値段も手ごろなので、デイリーに使ってもらいたいと思って。「かわいいな」と思って見たらダイヤがついていて、「ラボグロウンダイヤっていうんだ」みたいな自然な流れで入ってほしい。 安価なためカッティングも気軽にでき、いろんな形にデザインできるんです。今私がつけている半月型のダイヤも、天然石だともったいなくてなかなかこんな風にカットできません。 シトウ:衝撃的! こんなデザイン本当に初めて見る。こんなことやってもいいんだ! 田上:天然ダイヤではあまり使われないシルバーの台座の商品もあります。プラチナからシルバーにするだけで価格も下がるし、デイリーに使いやすくなるんですよね。 今まで天然ダイヤを使っていたお客さまにも、デザインを楽しめるということで興味をもっていただいています。 シトウ:一番人気のアイテムは? 田上: 繊細な輝きが特徴的なピクセルシリーズです。エナジーの原子を「小さな球体=ピクセル」で表現しているのですが、一つひとつの球体にカッティングが入っているからこその輝きなんです。日本の高い技術から生まれました。 PIXEL VERTICAL SYMMETRY RING TETRA(ピクセル 4連 チェーンリング)、税込2万6400 円 シトウ:うん! すごいキラキラしてる! いろいろ見ていると、同じブランドとは思えないくらいシリーズごとにデザインが全然違いますね。...

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ボツワナの大臣は、製造業者がラボグロウンダイヤモンドに目を向けていると指摘

ボツワナの大臣は、製造業者がラボグロウンダイヤモンドに目を向けていると指摘 2022.06.04 ダイヤモンド研磨業者は、ロシア制裁によって引き起こされた原石供給不足による生産ギャップを埋めるため、ますますラボグロウンダイヤモンドに目を向けている。 ボツワナの鉱物エネルギー大臣であるレフォコ・モアギは、鉱業会議で「アルロサ(ロシア鉱山)による供給不足を補うのに十分な天然ダイヤモンドを調達するのは難しいだろう。」と語った。 「制裁によって残されている30%は、自然物ではない別の何かによって補われていることがわかる。それは私たちにとって挑戦になるだろう。」 ロシア産ダイヤモンドの制限は価格を押し上げる可能性があるが、ライバルの鉱山会社は生産を増加させることに慎重だ。これは費用と時間がかかることを意味し、また戦争が終わった際には制裁が解除されアルロサの原石がまた市場に戻ってくることを懸念しているからだ。 インドの研磨業者にとって好ましい選択肢は、特に制裁によって供給が不足している小さなサイズ(0.30ct未満)で、ラボグロウンダイヤモンドを代替使用することだ。 ボツワナのダイヤモンドハブの責任者であるジェイコブ・タマゲはロイターに「生産拡大するために多額の投資をしたくはない。戦争は明日終わる(かもしれないからだ)。」と語った。 彼は、価格の高騰が消費者を天然ダイヤモンドからラボグロウンダイヤモンドへとシフトさせていると述べた。    

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Greenlabが世界最大級の3つのユニークなラボグロウンダイヤモンドを発表

Greenlabが世界最大級の3つのユニークなラボグロウンダイヤモンドを発表 May 27, 2022 IGIはこのほど、Greenlab Diamonds LLPが「持続可能で手の届く贅沢」プロジェクトの一環として生産した27.27カラット、20.24カラット、15.16カラットのラボグロウンダイヤモンドを鑑定しました。27.27カラットと20.24カラットの原石は、これまでに製造されたラボグロウンダイヤモンドの中で最大の研磨済み原石です。 JCKでの展示 JCKラスベガスのブース#8131では、宝石の専門家や愛好家の方々に、Greenlabの3つの作品をご覧いただく機会を設けています。Greenlab DiamondsのSanket Patel氏は次のように述べています。 ラボ・グロウン・ダイヤモンドは、すべての人のためのものです。JCKで世界に公開し、消費者に体験してもらいたいと考えています。私たちの職人技は、他とは違うものであり、友愛会のメンバーにも同じものを目撃してもらいたいと思います。 この特別なトリオは、数千年の歴史を持つ人気の高いマントラ「Om Namah Shivaya」にちなんで名付けられました。数千年の歴史を持つ瞑想法のひとつで、最後の音節は地、水、火、空気、宇宙の各要素を象徴しています。 Om 世界記録保持者である27.27カラットのマーキースステップカット(34.46 x 18.21 x 5.27 mm)は、神秘的な音節にちなんでOmと名付けられ、インドをラボグロウンダイヤモンド部門の世界リーダーにするという会社のビジョンを象徴しています。Omは「アズグロウン」仕上げで、カラーを高めるための成長後の処理を必要としないという特徴も持っています。   Namah マントラの2番目の要素から名付けられたNamahは、15.16カラットのペアローズカットで、サイズは24.52 x 15.60 x 4.56mmです。また、Namahは「アズグロウニング」仕上げで、追加の処理は必要ありません。 Shivaya 20.24カラットのエメラルドカットは、ラボグロウンダイヤモンドの研磨品としては世界で2番目に大きく、サイズは22.17 x 10.93 x 7.26 mmで、マントラの最後の音節にちなんで命名された。 ‘Sustainable and Affordable Luxury’ Greenlab Diamondsは、50年以上の歴史を持つ企業です。技術革新によってダイヤモンド業界の境界を広げることで知られる同社は現在、月に数千カラットものサステナブルなラボグロウンダイヤモンドを生産し、ダイヤモンド業界とCO2排出のない世界の架け橋となるべく活動しています。 パテル氏によると 人と地球を育む、サステナブルで手の届くラグジュアリーなダイヤモンドを育てていきます。IGIは、設立当初から私たちの認証パートナーであり、その高度な技術と研究の追求は賞賛に値するものです。 Sanket Patel, Greenlab Diamonds   A Surge of Interest ラボグロウンダイヤモンドの分野では、社会的責任を重視するミレニアル世代やジェネレーションZのバイヤーからの関心が急増しています。そのため、IGIが2021年にカーボンニュートラルに取り組む最初の宝石研究所となったように、GreenlabとIGIの関係はバイヤーにとって有利なものとなっています。IGIインドのマネージングディレクターであるTehmasp Printerは、このパートナーシップについて次のようにコメントしています。...

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ラボグロウンダイヤモンドを使用した高級ジュエリーブランド「AGIOIA」が誕生

ラボグロウンダイヤモンドを使用した高級ジュエリーブランド「AGIOIA」が誕生 2022.05.26 厳選した高グレードのラボグロウンダイヤモンドのみを使用したハイエンドなジュエリーブランド「AGIOIA」が、5月26日より公式ECサイトにて販売を開始した。 「AGIOIA」は、株式会社アジョイア・ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役:清水美帆、以下AGIOIA)によって立ち上げられた、高グレードのラボグロウンダイヤモンドのみを使用したハイエンドラボグロウンダイヤモンドジュエリーのD2Cブランドだ。「未来へと喜びを継なげるファインジュエリー」をコンセプトに、生涯に渡って愛用できるものづくりにこだわっている。 AGIOIAの特徴 1. 最高品質の素材を使用 ひとつのものを愛着を持って長く大切に使うことを、サステイナブルの在り方としている。長期に渡って愛用できる様、「最高品質の素材、美しくタイムレスなデザイン、匠の技術」でものづくりをしている。またAGIOIAで購入した全商品には、1年間の品質保証制度を設けられており、保証期間終了後も、アフターケアや既存デザインへのリフォーム(対象はストーン単体0.5ct以上)に対応する。 ダイヤモンド:カラーF以上、クラリティVS1以上、カットExcellent以上 ストーン単体0.5ct以上には、世界的鑑定機関であるIGIまたはHRDいずれかの鑑定書付き 地金:18Kホワイトゴールド/18Kイエローゴールと/プラチナ 2. SDGsへの取り組み 人と自然が共生し、持続可能な世界を実現するため、SDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)への取り組みについて、以下の行動方針をかかげている。 <地球環境に関すること> 全てのダイヤモンドは、環境負担の少ないラボグロウンダイヤモンドのみを使用。 パッケージの素材は、再生資材やFSC森林認証紙等の環境負担の少ないものを出来る限り使用。 売上の一部を森林保全団体に寄付。 大量生産はせず、受注生産を基本とする。 <地域社会に関すること> 優れた職人技術の継承と発展のため、不当に労働力の安い国や場所に製造拠点を移すことはせず、国内製造を徹底。 <社会課題に関すること> 発展途上国の人々や災害地域への支援、国内外のNPOやNGOなどの団体に寄付できるドネーションプログラムを設けた製品の企画・販売するなどを通して、社会問題の課題解決に微力でも貢献するために行動。 代表者 清水美帆 メッセージ 「4月生まれである私は、誕生石であるダイヤモンドが大好きでした。 大人になってからは、頑張る自分へのご褒美として、ファッションの一部として、ジュエリーを身に着けることが楽しみであり喜びでした。 自分が生きている間に、人の手によって生成されたラボグロウンダイヤモンドが完成した事、そしてその圧倒的な美しさと輝きを実際に見て触れることができた事に、今でも感動と興奮を覚えています。 天然ダイヤモンドの上位2%にしか満たない、圧倒的な美しさを持つII型のダイヤモンドに分類されるラボグロウンダイヤモンド。 長く愛用して頂きたいという思いから、その中でもさらに高グレードを追求し、高品質の素材を使用したAGIOIAのジュエリーは、細部に渡り美しさへのこだわりと愛が込められています。 最高グレードの美しい輝きを放つダイヤモンドジュエリーを身に着ける喜びをたくさんの方に届けられる様に、心を込めて事業に励んでまいります。 Creative Director & CEO 清水 美帆(しみず みほ) 外資系マーケティング会社、日系大手専門商社を経て、M&Aコンサルティング会社を創業。約15年間代表を務め、後継者不在に悩む多くの地方優良企業の事業承継案件を成約に導いた。(財)日本M&Aアドバイザー協会代表理事に就任(2010-2014年)。 2022年に高グレードのダイヤモンドのみを使用したラボグロウンダイヤモンドジュエリーのD2CブランドAGIOIAを設立、現在に至る。 アメリカMoorpark College卒業、オーストラリアBOND大学大学院経営学修士課程(MBA)修了。  

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